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Crankshaft

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イメージ 1

       前回記事にしたMK2クランクを分解した所です。

4気筒の組み立て式クランクを完全に分解してみると、結構な部品点数になる事が分かると思います。単気筒や2気筒ならともかく、4気筒ともなれば一体式に比べ製造コストも高かったと思います。

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やはり前回確認の取れた両端ベアリングとジャーナル以外にも腐食が進んでいました。全くダメージの無い箇所もあり、やはり長期不動状態と水気を寄せてしまった事による部分的な腐食ではないかと推察しています。

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今回は軸側、レース側共若干の研磨を施しそれに合わせたサイズ違いのベアリングを使用しリビルトする予定です。

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そしてこちらはリビルトの完了した他のMK2クランクです。全体に光り輝いているのは勿論装飾等の為の磨きではなく「アキュレート」という特殊な処理によるものです。この状態で見る事は出来ませんが、ジャーナル部分その他にも処理が掛かっています。フリクションの低減やオイルミストの発生等を低減させる効果が見込めます。

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錆止めオイルを全体に塗している為わかりにくいのですが、クランクエンド部分もご覧の様な仕上がりになります。寸法変化も殆ど無いまま面粗度を最適化しています。

イメージ 6

今後増加してゆくと思われるクランクシャフト傷みに対し、出来るだけ対処できる様な体制作りを目指したいと思っています。


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