不調続きだった状態から完全復活へ向け、車体の立ち上げ作業が始まったZ1R。
極力ノーマルムードを崩すことなく、前後ホイルとブレーキローター以外その殆どに手が入ります。フレームはブラスト後にパウダーコートフィニッシュ。
スピード&タコに加え電流計と燃料計のつくZ1Rならではのメーターまわり。
それらメーター類やアッパーカウル、更にはヘッドライトマウントも担う専用ブラケットはなんとアルミ鋳物で出来ています。ゆえに数の多いメーターとも相成って、操安性にネガな要素を作る「重さ」はまさにこの辺りに集中しています。人によってはそれを嫌い、専用のブラケットやメーターを廃し軽量化の実現を好む場合もあります。しかし、やはりこの構造とメーターまわりの眺めがZ1R!という人も少なくありません。
今回はSTDの36mmフォークから38mmKYBへと変更していますが、やはりメーターまわり、専用ブラケットはオリジナルを生かした状態でセットUPします。
腐食の発生し易いバッテリーBOXまわりも、パウダーコートにて仕上げています。現代はシールドバッテリー、さらにリチウムフェライト等、バッテリーから腐食性のガスの出ない物が増えてきました。旧い車輌程その辺りは気遣ってあげたいと思います。
STDスイングアームに補強を加えました。ここも闇雲にガチガチにしてしまうと、Rの接地感が著しく失われたり、または突然限界を迎える等といったマイナスを生む事もあるので注意が必要です。
完成が楽しみなZ1R-1です。