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FCR装着前点検

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整備でお預かりした車両のFCRキャブをボディ清掃のついでに点検中。
燃料ホースの付いているT型ジョイントの廻りがやたらいいのが気になります。
ここはOリングでシールされているので、ホースの取り出し方向や動きに合わせて廻せるのは普通なのですが、ちょっと動きが軽過ぎの気がします。
イメージ 1
 
通称"点滴”を繋いで、ちょっと高い位置からガスを流してフューエルデリバリーラインに通常の使用時より若干多めに圧をかけてみます。
この際同時にフロートバルブのチェックも兼ねています。
イメージ 2
 
やっぱりと言うべきか。シールのOリングが縮んでおり、ゆっくりとながら滲みが発生。
イメージ 3
 
ホースの繋がっていないもう一方からも僅かずつに染み出しました。
多分大丈夫だろうなどとそのまま組んでたら、走行中ガソリンがポターリポターリと垂れ流しっぱなしになるところです。
イメージ 4
 
左右方向にキャブボディを分割して、ジョイント2本で都合8本のOリングを交換。
Oリングにはある程度の柔軟性は残っていましたが、既に硬化収縮していた様です。
以前にCVKキャブでここが漏れているのをシールテープ巻き付けて押し込んであるやっつけレストアを見た事がありますが、緊急措置ならともかくそんなやり方ではもちません。
イメージ 5
 
キャブの下部にガソリン汚れが付くのでフロート室のシールリングかと思いきや、この部分から漏れていたという事は結構多いです。スロットルバルブの同調と固定ボルトを抜いて、ボディを横方向に分解組み立てせねばなりません。フロート室のそれより難易度が高くなりますから、ここの作業はプロもしくは経験者にお任せする事をお勧めします。
 
キャブレターは使用期間を問わず、一度ガソリンを通した通路のOリングが硬化して収縮している場合が多いので、注意が必要です。
特にCR,FCR等の様にフロートバルブの漏れ止めにOリングを使っているタイプの場合、バルブが正常でもオーバーフローの原因になります。

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