年内営業も残り僅かとなりましたが、出来るところまで仕込み年始から作業を再開するものもあれば、どうにか年内に収める事を目標にスパートを掛けている物もあります。
Z1000J改、この車輌も年内納車目指してラストスパートを掛けているところです。不幸にも不慮の事故に巻き込まれ軽度なダメージを負ってしまい、その修復とメンテナンスという内容です。しかし、どの部分に最も手間隙を費やしたかと言えば・・・
やはりハーネスの単品製作は本当に時間が掛かります。
解って頂ける方には喜ばれるネック周辺のハーネス取り回し。STDからよりステアリング操作の抵抗、妨げにならない様に配慮してハーネス製作をしました。
エンジンにもキッチリと手が入っている様で1200ccまでボアアウト済み。元々Z1で900ccだったと考えたら約3割の排気量UP。それはそれはトルクフルです。回して・・・というよりも、回さなくても速い、そんな感じです。ただコンプレッションが非常に高く、スターターモーター及びワンウェイクラッチに負担が掛かっていた様で、始動性に若干難のある状態でした。特に排気量や圧縮を上げた場合、ワンウェイクラッチ周辺はある程度消耗品だと割り切る必要も出て来るのも事実です。まだ新品で純正部品が入手可能なので助かります。
と言う事で、スターターモーターも後期型純正新品に交換。大きさはかなりコンパクトになっているのですが取り付けボルトの位置関係は変らずZ系にもボルトオン。勿論トルクも強化されています。
ワンウェイクラッチASSYとマグネットローターも交換。純正の強化品です。
STDの三点支持ローラータイプから、カム式に変更。ローラー三点でのロックから、ズラっとサメの歯の様に並んだカムにてロックとなり、あの嫌な「カキッツーン!ガラガラガラッ・・・」って言う事も激減します。
合わせて、マグネットローターも変更。こちらも純正パーツですが本来マグネットが三分割となってローター内に貼り付けられていた物から6枚分割となっています。マグネット一枚当たりの面積が減少した事によって、ローターやマグネットの熱膨張・収縮による剥離や割れといったトラブルリスクが減少しています。
間に合うのかなぁ・・・年内納車(汗)。