今日も雨の横浜。昨日に引き続き静かに作業を進めていきます。
画像はキャブレターセッティングでダイノ上に載っているのは750FX1です。
エンジンは腰下よりフルリビルト。スペックは完全にSTDにて組み上げました。
ちなみにですが、通常(当時の)カタログデータ値と比較して後輪軸出力は車輌とその測定条件により異なるものの、おおよそ10~15%強は様々なロスで差し引かれるものとされます。
今日は黄色い耳栓したレモンマンではない?とお気付きでしょうか。そしてヘッドフォン(耳栓ではない)に繋がる謎のコードと腰に付けられたコントローラーの様な物。一体なんだと思いますか?勿論ミュージックを聴きながら計測なんてしませんし(笑)。
実は、エンジン内部の様々な音を聴き取る為の「電子聴診器」みたいな物なんです。この様に音を聴き取りたい辺りにクリップし、同時に最大で6箇所の音を聴き分ける事が可能。
ドライバーの柄に耳を当て内部の音を聴いた事もあるかと思いますが、それがボリュームの可変付きで更に比較にならない程クリアに聴こえます。正確に言うとその「聴き分け」が可能です。
異音発生源の特定等にも威力を発揮しますが、シャシダイ上でセッティングに入ると主に「ノック音」の発生ポイントを見つけやすくなります。シャーとかカチャカチャカチャとか様々な音の中に「チッチッともツッツッ・・・」とも言える様なノック音をいち早く見つけ、それがどのこでどんな風に発生するのか、点火タイミングとの兼ね合いはどうなのか?等ですね。
STDではそれ程神経質になる必要もありませんが、ハイコンプ仕様のエンジン等では気をつけたいポイントです。
レモンマン改め「スティールマン」です。御希望があれば、御自分で愛機の声をお聞かせしますのでお申し付けくださいね。普段は聞けない音が聴こえてきて、エンジンの中で起こっているドラマを少し感じ取れると思います。
勿論、元祖「レモンマン」も健在ですので、御希望がございましたらいつでも貸し出し可能です。あっ、でもレモンマンはただの耳栓ですので(笑)。