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ボールベアリングへ回帰

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元々のZ1系のステムベアリングはアッパーロア共にボールベアリングですが、 
メジャーな整備方法として、これをJ系以降と同様のテーパーローラータイプに変更するのは良く知られています。
 
ただ、この方法の場合、耐加重に優れるテーパーローラーベアリングによる耐久性を獲得できる半面、ステムナットの与圧調整が結構微妙になったり、軽やかな動きの面ではボールベアリングによるスムーズさに劣るといった部分があります。
 
ベアリングの違いによる特性の違いについては以前にも記事にしています。
 
この為、現行の車両ではハンドリング面のほうを重視してボールベアリングに回帰するものが増えてきていますが、
当社でも年間走行距離が極端に多い事が見込まれる車両を除いては、最近は上下ボールベアリングタイプで組む事が多くなりました。
 
これは当社での整備時にアッパー側に使うリテーナー付き専用アンギュラタイプベアリング。
イメージ 1
 
これはJ系用のテーパーローラーベアリング
イメージ 2
 
上から力強く押しつつ回転させると、ボールタイプのほうが最初に動き出す時のフリクションが明らかに滑らかで軽いのがわかります。
イメージ 3
 
イメージ 4
 
 
以前の整備でステムベアリングをテーパーローラー化した車両で、
年間の走行距離が数万kmという事で無ければ、ボールベアリングタイプに戻してみる事をお勧めします。
Z本来のハンドリングって、こんなに軽くて気持ちのいいものだったのかと見直す事間違いありません、
 
 
さて、これはZ系のロアー側純正ステムベアリング。
イメージ 5
組み立て時に気を使うので、出来ればここもリテーナー付きにしたいところですが、Zの場合外径が小さく内径が大きいステム構造の為に使用出来るボールサイズに制限があり、リテーナー付きにしてボール数が減ると車重のかかるロアー側の場合は耐久性が低下してしまうので、現状は純正品を使用するのがベターとしています。
 
イメージ 6
 
 

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