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ガスケット材

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Zに使うガスケットであれば普通にカット済みのものが全て在庫ありますが、インジェクション用アダプターをヘッドに装着する為のものなぞ存在しませんから自分で作るしかありません。
 
そこでガスケット材を目的別に何種類か取り寄せしたのですが、これが入庫状態だと正直言って置き場に困るくらい大きいです。
 
ちなみにこれでも既に半分にカットした状態。
イメージ 1
 
トラック用大型ディーゼルエンジンのオイルパンなんかだと相当な長さになりますから、その材料となると理解出来るのですが、オートバイ用エンジンとしては結構大きいZ系エンジン用では40cm角を超えるものはありませんから使い易いサイズ迄カットします。
イメージ 2
 
なんか巨大なガスケットシートと格闘していると、たまにテレビでやってる数百人分の大鍋料理とか巨大なイカやウナギを見てる様な気になってきました。(笑)
これ1シートでポイントカバーガスケットなら百数十枚は取れますみたいな感じですね。
 
黒っぽい素材は、オイルやガソリン等の液体が浸みこんで豊潤する事でシール効果を高めるタイプのものです。
漏れに対しては非常に強く耐熱性も非常に高いノンアスベスト材で、ヘッドカバーガスケット等に使われている例もあるようですが、Z系に身近なところではキャブレターのフロートパッキンなんかに使われています。
イメージ 3
 
もちろん、シール性や耐久性ついては当社でヘッドカバーガスケット等に使用しているカーボングラファイト材の方が遥かに上回るのですが、あの素材は一度組んだら脱着の都度交換しなければいけなくなる可能性が高いのと、コアにグラスファイバーやスチール板が入っている関係でプレス型以外でのカットが困難な為、今回はハンドカッターで加工可能なノンアスベスト材を使います。
又、インマニの接続に使うのであれば、むしろ熱伝導性の低いガスケットシートの方が適しています。
 
こちらはついでのサンプルに取り寄せたもの、現在カワサキから出るZ系用の純正ガスケットはおおかたこのタイプのノンアスベスト材で製造されています。
イメージ 4
 
このピンクっぽい素材はガスケットの強度に優れるのですが、素材を固める為のゴムバイダーが熱硬化するので、長年使って張り付いたものを剥がすのに硬くなってえらく苦労させられる場合があります。
 
 
巨大ガスケット素材相手に大汗かきましたが、今度は炎天下で車用車デミオのラジエター交換。
 
ラジエターの樹脂部分が熱劣化して漏れ出し、何だか甘ーい不凍液臭が漂ってきています。
車もバイクも古くなると使用に不都合なトラブルが出るのはまず電気系か冷却系のマイナーなものです。 イメージ 5
 
日が落ちて涼しくなってからやりたいところですが、車の下を触る作業は暗くなると見難くてしょうがないので。
 
この年式の車は整備性が良いのが取り柄ですね。
ホースとカプラーを外して上に引き抜くだけ。
作業開始からラジエター取り外しまで10分程度しかかかってません。
今時の車両が高性能なのはいいとして、アンダーカバーやバンパー外さないとラジエターにアクセス出来ないものが普通ですから。
イメージ 6
 
取り付けはホースが張り付いていない分更に簡単。後は不凍液入れて作業完了。
Zもそうですが、整備性が良い事は美点です。
 
 

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