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小加工

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その殆どが新品での入手が不可能となった空冷Zのエンジンパーツ。数年前なら何とも思わなかったのですが、後戻りの出来ない加工に少々後ろめたさを感じる事があったりします。
 
そう言いながらも、強いリクエストがあればツインプラグにポートや燃焼室形状の変更に始まる、後戻りの出来ない加工チューニングもまだまだ現在進行形でございます。ただこの辺りのチューンを要望されるお客様はそれなりに腹を括っているとも言えますが(笑)。
 
もっとも、それが後になり耐久性等を著しく低下させる要素等がない加工なのであれば躊躇することはありません。
 
イメージ 1
 
割とリクエストの多いINポートへの同調ニップル取り出しの新設加工。Z1・2の初期型には元々存在していた物ですが、なぜかその後廃止となり取り出しはインシュレーター側へと変りました。それは問題の無いことなのですが、ビックインシュレーターを使用する際には同調の取り出しが無くなってしまうという問題がありました。それを解決する為に、キャブとインシュレーターを繋ぐスピゴットアダプターを長めの物を使用し、そこに同調の取り出し穴を設けたり、またはインシュレーターを加工したりするのが一般的です。ヘッドの型によっては簡単に行かない物もありますが、この様に初期名残がある物であれば比較的簡単な加工でイケます。
 
イメージ 2
 
こちらは、ハイリフトカムを使う際には避けて通れない「カムノーズ逃げ加工」。当然なんですがノーマルカムよりも大きくリフトが増えたカムへと交換する場合、カムノーズの干渉する場所を削ってやる必要があります。通常各社共にST1と呼ばれる物では、無加工にてカム交換が出来る物が殆どですが、ST2と呼ばれる物からはこの加工が必要となります。
 
イメージ 3
 
しかし、闇雲に目検討で削れば良いというわけではなく、本来は必要最低限の削りで済ませたいところです。過去には必要以上に削られた物を目にしてきましたが、過度の削りはリフターの支持力が不足するだけで、最悪の場合はリフター&ヘッドの磨耗を著しく早めたり、カムに対してリフターの追従性が悪化したりという可能性もあるわけです。こちらの加工は後戻りの出来ない加工ですから、使用するカムに合わせて必要最低限が基本です。

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