日本では公道やレース用として5速クロスミッションはおろか6速のものまで販売されている現在ですが、海外では以前に発売されていたこんなものもありました。
何と2速ミッション。
しかもシフトアップはオートマチックです。
見て下さい、投げ付けられたら洒落にならなさそうな破壊力を秘めていそうな、このギアの厚さを。
もちろんドラッグレース用なのですが、トルクバンドの狭いピーキーなエンジンをシフトアップのたびに一瞬トルク抜けさせる位なら、大排気量高圧縮化したどでかいパンチのあるトルクバンドの広いエンジンにして、シフトアップは1回きりでゴールまで走ってしまおうという思想に基づいて作られたものだと思います。
ギアの厚さも伊達では無く、発進した瞬間文字通りでっかいハンマーで打撃を加えた様な馬鹿トルクで破壊されない為に取られたサイズなのでしょう。
ここまで使用目的がはっきりしている機械ってむしろ清々しいですね。
ちょっとわかる人は一目で理解出来る通り、低い方のギアドッグはアウトプットシャフトのスピードがインプットを上回った瞬間抜ける様になっていますから、ドラッグレース意外には絶対に使い道がありません。(笑)
ついつい見てると、分解して細かい構造を見るのに手に取ってみたいという救い難い性が頭を持ち上げてきますが、どう考えても自分には使い道が無いのと、満足した後はオブジェにしかならない鉄の塊になるのが目に見えている事に気付いた瞬間キーボードでビッドしようした手が止まりました。
あー危なかった・・・・
これを使った冗談みたいなトルクのエンジン組んで0-200なんか走ったら、きっとカタパルトから叩き出される戦闘機みたいな感覚味わえるんだろうなあ。
いや、駄目だって。