空冷Zのオイルリークの中でも、アキレス腱の代表的な個所でもあるステーターコイルの三相交流配線取り出し口。
エンジンが回っていればオイルも回るこの場所ですから、漏って当然?とも言えなくはないのですが。右手前が今回リーク対策を施し、これからエンジンに装着するカバーで。左上がやはり酷いオイルリークで悩まされ、取り外してこれから対策を施す物です。
こちらは、これから対策を施す物。これでもかと言う程、液ガスによって塗り固められていますが、これでもオイルはボタボタと漏れてきていました。気持ちは解るんです。根本から対策するよりも、カバーを開けて液ガスをテンコモリにする方が圧倒的に楽ですし、見た目にもリークが止まりそうですし。しかし現実は・・・大量に塗りたくれば良いというものではないと思います。
この角度から見ても、ミッチリと液ガスが詰め込まれています。それでもオイルは漏れてくるわけです。なぜなら根本を対策していないから。
そして、こちらが今回対策済みとなった物。御覧の通りスッキリ。液ガスは使用しておりますが必要最低限で留めてあります。
こちらから見ても・・・「アンコ」は詰められていないのがわかります。
正直なところキッチリと対策をした所で、いつかは又リークが始まる可能性が大なのですが、その時にテンコモリモリに塗りたくられ詰め込まれた液ガスは、それをキレイ除去するのに一手間も二手間も費やすことに。
物事全て「too much」 は宜しくないという事で。