バキュームセンサーを使って点火時期進角の補正を行うのに、スロットルワークに大して反応が鈍いのでは無いかと考える人も多いでしょう。
そこで、スロットル開度センサーとバキュームセンサーの出力電圧を、オシロスコープで測定し、どれぐらい反応に遅れが出るかちょっと測定してみます。
上の緑がスロットル開度、下の黄色がバキュームセンサーの出力
あえて不利な条件を作るのに、バキュームセンサー迄のホースは60cm以上と極端に伸ばしてありますが、殆ど遅延は生じていませんね。
かなり辛く見積もってもスロットルを開くタイミングに大して5/1000秒ってところでしょうか?
”バキュームで点火時期制御すると反応が遅い”
ってのは、昔の4輪等で負圧を使って機械的に進角装置を動作させていた時代の名残です。
今時の電子制御されたECUの場合は、マイクロ秒(1/1,000,000)レベルで演算して反応していますので、人間が体感できるレベルでの遅延は起きません。
飛んでる銃弾を横から見て、早いの遅いの判断出来る様なレベルの人間がいれば別ですが。(笑)
これは、時間横軸を大きく取ってロールモードでバキュームやスロットル開度の変化を計測中。
ダイナモの出力と同時に取ったり、各種のセンサーに繋げてロギングの様な使い方もしたりします。