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腰下分解

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        昨日に続いて腰下を分解しました。
 
 
イメージ 1
 
クラッチハブのダンパースプリングに消耗が見られバックプレートにも亀裂が発生していますが、これが直接異音の原因ではなさそうという結論に。クランクやミッションにも全体的にサビが多い事以外、この状態では目視で大きな問題は見当たりません。でも、なぜ腰下を開けた形跡があるのか不思議です(何の為だったのか?)。
 
イメージ 2
取り出したクランク、やはり全体的にサビています。ただ、ベアリングやそれを支えるジャーナル、レース部分等に腐食が無ければ機能上の問題はありません。そして右端のベアリングレースを外した所で問題発覚。
 
イメージ 3
ニードルをよく見て下さい。腐食もしくは抱きついた様な消耗の仕方をし原型が崩れ始めています。
 
イメージ 4
 
本来ならケーシングに収まっているニードルが、手で軽く触れるだけでポロポロと外れてしまいました。既に寸法がそこまで狂っているということです。
 
イメージ 5
 
             取り外すと全てのニードルがこの様に。
 
イメージ 6
 
当然ですが、それを受け止めていたジャーナル側もご覧の通り。ちょっとリビルトとか修正というレベルではありませんね。
 
イメージ 7
 
        レース側の状態です。異音の原因がほぼ特定できました。
 
イメージ 8
 
更に、クランクシャフトの位置決め(横方向)を担うこのPIN部分も結構な所までクラックが伸びており、過去に事故等でクランクエンド(マグネット側)を強く打ち付けている可能性が高いです。本来ならば溶接熱等を加えたくない場所で、状態を見てレーザー溶接等を施すか検討します。
 
しかし、このベアリングの状態は稀に見る酷さです。クランク交換は必須です。

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