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始動の用意

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 本日「認定USED・Z」としてストック入りしたZ1B(青玉)です。

 4本マフラー以外にリプレイスパーツは使用されておらず、全て当時の純正状態。

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USからの新規輸入物ですが状態を詳しく把握する為、エンジン始動前に各部チェックを始めたところです。やはりお客様にお見せする時には何時でも一発始動が可能な状態でありたいですし、我々も自身を持ってご紹介する為には、詳細に渡るコンデョションの把握を必要とします。

この車両、全体のムードだけではなく裸にしてみてもキレイです。勿論そうは言っても40年前の車両ですから、それなりのヤレも各部に見られますが、大切にされながら今日に至った感があるとても自然です。

オリジナルで、しかもキレイな状態で今日に至っている物はレアです。キレイに見えても実は化粧直し的レストレーションが行われている場合が殆どではないでしょうか。旧い車両を購入する場合、レストアやOHという言葉の定義が曖昧になりつつある今、キッチリと内外共に手抜きなく仕上げられている物か、または大切にされ今日に至ったオリジナル度の高い車両か、その何れかをオススメしています。

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手に持っているのはメインハーネスです。まだ柔軟性も失っておらず交換の必要はないと判断。一部テープにて巻かれた部分が剥がれかけていたので、新たにまき直しを行います。チラっと見えるIGコイルも当時からの年代物ですね。

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メーターまわり。9694マイル(15.510km)は全体の状態からしても実走行だと思います。インジケーターカバーもほぼ無傷の純正、タコメーターもキレイでまだレッドゾーンの赤味が十分残っています。

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右サイドカバーを外した所です。スターターリレーに繋がるバッテリーからの+ケーブル、ジャンクションパネルに繋がる各色カプラーも、とても40年が経過した様な車両には見えません。

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やはり一般的に、アメリカに在った車両と日本国内に在った物の大きな違いは、気候もさることながら、保管状態の違いにあると思っています。完全屋内保管となるガレージがどんな家にもふつうに存在していますから。

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シルバーエンジンの肌もキレイです。所々にメーカー出荷時に付けられたと思う「黄ペン」が残っています。ステップラバーの減り具合も実走行距離を裏付ける一つ。

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純正Rショックユニット。ほぼサビなしでメッキの状態もご覧の通りです。私なら使わず取り外し、もう少し高性能なサスに交換してこの純正サスは保管しておくかもしれません(笑)。

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色飛びのし易いマスターシリンダーカップ、まだ黒々しています。外装、メーターと同じく、紫外線に曝された時間にある程度は比例すると思われる「色とび現象」ですが、これも過去の保管状態を知る一つのポイントだと思います。

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         剥がれずキレイに残るコーションラベル類。

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ハーネス点検も兼ねてテールカウルも取り外しましたが、見えない所もやはりキレイでRフェンダーもサビ無し。

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以前は「スタンレーのシールドビーム?」なんて言いながら、下手すれば廃棄していた純正ヘッドライトも、オリジナル度の高い車両に付いていたりすると妙に有難味のある今日この頃です。

PS この後にオイル交換(まだ透き通ってました)を済ませバッテリーを交換。各気筒コンプレッションを測定後に始動を試みました。セルスタート一発でヒュルヒュルとあっけなくアイドリングを開始しました。


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