長年温めていたオリジナル・カムチェーンテンショナーの製作。マニュアルにもオートにも様々なタイプが存在し、長短所も個々にある中でどのタイプを採用するのか。社外品や他車種からの純正流用品(小加工)等、色々な物をテストしてきましたが、今思うのはノーマルテンショナーの扱いやすさ、そして当然ながら専用品としてマッチングの良さという部分。
ノーマルは数十年前の設計のはずが、意外やそのシンプル極まりない構造、そして優れた品質から現代物と比較しても捨てがたいパフォーマンスを有していたりします。
ここへ来てノーマルの劣化具合が加速している事、そして既に純正パーツでは入手不可能な事等から、プロジェクトが一気に加速。現在は様々な条件下にてテストを繰り返しているところですが、もうすぐその答えも出せそうです。
画像上はまだ試作段階の物ですが、本体のデザインには画像のMK2タイプと他にZ1タイプの二種類を用意する予定です。本体はアルミ削り出しにて製作。ノーマルライクなボディ本体のデザインとし、敢えて「削り出し」を意識させない造り込みとしています。また画像を見てお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、アルミ削り出しボディの中に鉄製のスリーブを挿入してあります。
実はこのテンショナー、もう一つ面白い特徴があるのですが、あと少しの間秘密にさせてください。笑
自分たちが日々の作業を通し、本当に欲しいと思った物。このパーツもそんな想いから生まれようとしている物です。耐久性や扱いやすさ、そして信頼性を純正以上のクオリティでクリアすることが目標です。