なんだか見慣れない機器の前で真剣に向き合う高山ですが、一体何をやっているのでしょうか?
実は、現在開発中のFフォークスプリング(Z1・2用)の試作品数種の特性を計測しデータ化している所です。
センターに置かれた黒い筒の様な物は今回作った専用の治具で、中にスプリングが入っています。バルブスプリング等に比べると長いFフォークスプリングは、周囲にガイドを作ってやらないとクニャっと曲がってしまうわけです。
そこへ、徐々にスプリングを圧縮してゆき、ストロークごとの変化を数値にて記録し、特性の把握や比較基準データとして積み重ねてゆくわけです。
今までFフォークスプリングの試作は多数こなしてきたものの、対象となるZ1・2用のフォークボトムの摩耗による個体差が大きく、その場合の対処法もご用意が出来ていない状況の中でスプリングのみをリリースするのも如何なものか?という想いもあり、なかなか販売までに至らないという経緯がありました。
今回、本格的に再びプロジェクトが動かせる様になったのも、実は摩耗してクリアランス過多となったボトムケースの再生法が確立出来る見通しがやっと立ったからなんです。
ボトムケース再生方法については、後日また詳しくご紹介させて頂く予定です。