シリンダーブロック(スリーブ)のボーリング&ホーニング。割と内燃機加工メニューでは聞き慣れたものだと思います。でも単に穴を掘れば良いという訳でもなく。
オリジナルパーツの一つ「ESTスリーブ」をリリースしてから、それまでにも増してボーリング&ホーニングの勉強をしてまいりました。どの加工もそうなのですが、本当に突き詰めるほどに奥の深さを実感します。画像は専用トルクプレートにブロックを挟み込み精密ボーリング作業中のZ1シリンダーブロック。
二枚のアルミ無垢プレートに挟み込み、実際にシリンダーヘッドとクランクケースに挟み込まれた状態を再現した上でボーリングします。
加工の完了したシリンダーブロック達。
実際、機能上は全くどうでも良い事なのでしょうが、ESTスリーブに刻まれた文字の方向を、4気筒全て合わせて見えるようにしてくれているのは、内燃機加工職人のプライドと愛情を感じずにはいられません。