こんな雨の日は、黙々と作業に没頭しています。
地味な作業ですが、とても大事な作業です。
ハイカムに変えてしまうのであれば、省ける項目でもありますが、この車両はSTDカムを使用しますので、カムシャフトの各部摩耗具合を測定し使用の是非を検証していきます。
マイクロメーターを使用しなくてもデジタルノギスでも簡易的に測定できます。
きわどい数値の場合はマイクロメーターで測定していきます。
まずはカムハイト、純正の基準値内かを測定
カムジャーナル径
カムスプロケットを外しカムシャフトの曲がりも測定し
カムスプロケットは、歯の摩耗具合を目視で点検します。
インテーク、エキゾーストそれぞれ各ポイントで測定した結果は
全項目純正の基準値内でした。とても優秀なカムシャフトです。
オイル管理等がきっちりされていたのが分ります。
長年過酷な状況下で回転し付着した汚れ、オイル焼けをキレイに磨き落とします。
お分かりだと思いますが、左が洗浄前、右が洗浄後です。
インテーク、エキゾースト共に愛情込めいて磨き上げ、カムスプロケットを専用ボルトにロックタイトを付け、規定トルクで締め付けて完成です。
この先何万キロと、さぞかし気持ち良く回転してくれるでしょう。