ステーターコイル交換のご依頼で入庫した1100Rです。
摘出したステーターコイルです。写真を撮り忘れましたが純正新品に交換です。
ステーターコイルから出る三相コードです。ノーマルではスプロケカバー内にてレギュレーターより来たコードとギボシにより接続されていますが、接点抵抗で発生する熱とカバー内にこもる熱等によりご覧の様に焼け焦げに近い劣化が進みます。それにより本来よりも大きな電気抵抗が起こり充電効率の低下等のトラブルを引き起こす原因にもなります。
この先を考え今回は途中で接続する事なく、直接レギュレーターまで配線を加工し伸ばしてやります。
同時にMOS・FETレギュレーターに交換。専用防水カプラー仕様となります。
作業途中でハーネスの取り回しに誤りがある事に気付き、ジャンクション周辺も分解清掃後、正規の取り回しに変更。
その他にも、傷みが進んでいた配線を見つけ補修を施します。転ばぬ先の杖。
既に点火系にはウオタニSP2が装着されていましたが、使用する事のないノーマルイグナイターがそのまま残っていた為、これも摘出しました。
電装系とは関係ないのですが、Fエンジンマウント(UP)端に入るU字型のスラストワッシャーが未装着だった為、全てのエンジンマウントを一度緩めジャッキを使用しながらエンジン位置を調整、そして装着。入れずにある程度走ってしまうと、ダンパーに癖がついてこのU字ワッシャーが入らない為です。最終的なエンジンの位置決めを担うパーツですから、こんな小さなパーツでも重要な役割を果たしています。
緊急入院車両だったため、本日中に作業を完了させました。どうにか午前様にならず済みました。笑