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Channel: PAMS不定期Blog
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突然のトリプル

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走行中に三気筒となり、最寄のバイクショップでチェックしてもらうと1番シリンダーだけコンプレッションがなんとゼロという結果に。

PAMSに入庫した際に再びチェックするとやはり1番のみコンプレッションが上がりません。リークダウンテストでは1番EX側から明らかなリークが認められました。

まずはヘッドカバーを開けてチェック。するとやはり1番EX側のタペットクリアランスが異常に大きくなっており、これは何らかの原因によりバルブが閉まりきっていない事を示しています。

イメージ 1

早速ヘッドを開けてみると、案の定EXバルブはご覧の様な状態です。これでは圧縮どころではありませんね。気になるのは、なぜにこうなったか?という事です。バルタイがコマ飛びした形跡もありません。

イメージ 2

       ピストンのバルブリセスEX側にバルブとの接触痕。
イメージ 3

問題のEXバルブです。画像では分かりにくいのですが、ピックの先で指した箇所を見ると明らかな打痕の様なものが確認できます。

イメージ 4

同じく、EXシートリング面にも打痕がありました。インテークにもバルブ傘外周に小さな凹みがありましたが、何とかインテークを通り抜け燃焼室に侵入した異物が、今度は運悪くEXバルブに挟まり閉まりきらなくなった所へピストンと接触。結果バルブが曲がってしまい閉まりきらなくなった為に圧縮が出ない状態になったと推察しています。

イメージ 5

向かって左側が不幸なEXバルブです。他の気筒は全く問題のない状態だけに、今回はこの気筒のみシートリングの打ち替え、ガイドの交換&シートカットという修復メニューを立てました。

フィルター無しのファンネル仕様の場合、何かしらネットの様な物を装備していた方が異物侵入を防ぐ意味では安心だと思います。

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