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止まるが優先

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エンジンOHにて入庫していたZ1ですが、エンジン搭載が完了しキャブレターを装着していた時、ふとFタイヤ周辺に目をやると???透き通った液体の様なものが広がっています。手に取ってみると・・・ブレーキオイル。辿ってゆくとどうやらキャリパーからリークしている様で急遽分解することに。

イメージ 1

ピストン側PADです。この状態から見て、随分と以前から漏れ出していたと推察されます。PAD面にオイルが染み込んで効きもかなり甘くなっていたと思われます。

イメージ 2

   裏面です。同じく乾いたブレーキオイルが結晶化してこびりついています。

イメージ 3

        シャフトに付いているはずのOリングは全て消失。

イメージ 4

キャリパーピストンのダストシールを取り去ると、ご覧の様にリーク箇所が特定されました。ピストンを外してみましょう。

イメージ 5

抜き取ったピストンです。若干のサビは見受けられますが、それが直接漏れに直結する様な腐食状態ではなく意外です。画像の赤錆は表面にうっすらと付着している感じの物で、真鍮ブラシと合わせた洗浄でほぼ消失しました。因みに鉄製の純正ピストンです。

イメージ 6

キャリパー側もシールから外に赤錆が見えますが、ピストンとの擦動面に極端な傷みは見受けられませんでした。

この様な場合、シール自体の劣化に加えてシールの収まる溝に(シール下面)劣化そして結晶化したオイルがデポジットとなり、正常なシールの動きと働きを妨げている可能性が高くなります。

シールを交換する前に、溝全周を徹底的に清掃してから新しいシールを組み込まないとシールを交換したにも関わらず漏れがおさまらない・・・なんて事になりますから注意が必要です。




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