はるばる沖縄から作業のご依頼でお預かりしたシリンダーヘッド。
最初は傷んだ2番のプラグホール修復というご依頼内容でした。
(元の画像を撮り忘れました・・・)
いつもの様にヘリサートを施して・・・と思っていたら、最後の2山程のネジ山を除き
ほぼプラグがスルっと抜き差し出来る様な状態にPホール内径が広がっています。
これでは流石に通常のヘリサート加工が使えず、次なる対処を考えます。
タイムサート、エンザートという手がありますがあまりにも広がったPホールには
厳しそうだと判断。
結局更に大きめに穴を掘り、削り出したアルミ製のスリーブを圧入して更に溶接
して整形という対処方法を選択しました。
これで心配なく使えるヘッドに蘇りました。
傷やガスケット腐食痕の多かったヘッド面は最小値修正面研を施しました。
何箇所かに渡りバルブのアタリが悪く、特に偶然なのかプラグホールに問題のあった2番だけが異常に密着が悪い状態でした。検討して頂いた結果、新品純正バルブを使用してシートカット&摺り合わせを行いました。画像は摺り合わせが完了したバルブ。少し外アタリ気味に設定。
洗浄中にうっすらと現れたヘアクラックも、気持が悪いので溶接・整形にて処置。
最終チェックを終えてもうすぐ発送の準備です。お待たせ致しました!