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イグニッションパルス

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点火の状態を見るのには、通常はタイミングライトを使いますが、これはあくまで点火の有無とタイミングをみる為のものですし、アイドリングを超えてある程度以上の回転数では人間の目では連続点灯している様にしか見えません。本当に正しくスパークしているかどうか見るにはオシロスコープを使ったりもします。

ところで、イグナイターからイグニッションコイルに流れる一次側電源は、通常バッテリー電圧を上回る事は無いので一般的なオシロスコープ用のプローブで用は足りるのですが、イグニッションケーブルを伝わってイグニッションプラグより放電される数万ボルトに至る2次側電圧波形をダイレクトに測定は出来ません。

そこで、こういった専用のプローブを使用します。
イメージ 1

黄色いのが測定表示可能になったイグニッションパルス。
緑のはピックアップローターからの波形。
イメージ 3

こちらは同じく黄色がイグニッションパルス
緑色のはコイルのマイナス側端子(イグナイターに接続されている方)の電圧遷移
緑色の波形が落ち込んだところでコイルへの通電が始まり、一気に立ち上がったところ(通電をカット)したところでスパークが発生しているのが判ります。
イメージ 4


今回点火制御しているのはインジェクション用のフルコンなので、インジェクターのみならず点火時期の3次元フルマップの書き換えや各種設定が可能。

試しにアイドリング中のコイル一次側通電時間(ドエルタイム)を倍ぐらいに長くしてみます。
すると、二次側にあたるイグニッションプラグでの放電時間や電圧が変化したのが見てとれます。
イメージ 5

明らかにアイドリングが安定し力強くなるのが判りますが、通電時間が長すぎると余計な電力を消費したり、コイルの発熱も増大するので波形を見ながら程ほどのところにセットします。


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