Quantcast
Channel: PAMS不定期Blog
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1219

シリンダーブロック検品

$
0
0
スリーブの交換とボーリングを行ったシリンダーブロックが戻ってきましたので検品です。
イメージ 5


ピストンサイズに対して指定したクリアランスで仕上がっているかどうかをボアゲージで測定します。
イメージ 6

イメージ 7


ちなみにこのシリンダーブロックは、ボーリングやホーニング時にトルクプレートで上下から締め付け、シリンダーヘッドを搭載した状態を再現しながら加工を行っています。
なので、写真の様にシリンダー単品で測定するとX軸とY軸方向の数値が1/100単位で異なります。これをケースとヘッドの間に組み付けた際に真円が出る様にしているわけです。

余談ですが最近のピストンは純正、社外品問わず、同じロットで生産されたものであれば1/100以上も寸法が違う事はまずありません。
ちなみにこのスリーブに合わせたのはWOSSNERの71mmですが、1/100どころか20/1000mmも寸法には差はありませんでした。

スリーブ交換時にブロック上面下面を面研していますので、ブロック高をマイクロゲージで測定します。

都合8か所で測定し、全て同値である事を確認します。
イメージ 1


同時にセンターのカムチェーントンネルのシールリング溝の深さを測定し、対応する為のガスケット厚選択時の参考にします。

ブロック上面、下面にいくつかの方向からストレートエッジを置き、反対側からライトを当てて光の漏れ(面の歪みや傷)が無い事を確認します。
イメージ 2

イメージ 3

トップリング、セカンドリング、オイルリングをそれぞれ内面に入れて隙間を確認します。通常、ボーリング寸法が正しければこの隙間が変な数値になる事はありません。
ただ、万が一にセットになっているピストンリングが違うサイズのものが入っていたりしないかの確認の意味もあります。
イメージ 8


さて、全て問題無く指定通りに仕上がっている事を確認出来ましたので、これで安心して組み始められます。
イメージ 4


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1219

Trending Articles