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Channel: PAMS不定期Blog
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エンジン搭載

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クランクシャフトに問題があり、異音発生から結局クランクシャフト交換となったZ1ですが、移植手術も無事完了しエンジン搭載となりました。
 
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元々OH済みだったエンジンは、問題を抱えていたクランクシャフトの交換を主体とする分解組み立て作業でしたが、同時に数点の消耗部品の交換とこの先を見据えた対策を取り入れて組み立て完了。
 
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          そして、手のひらにあるこの物体・・・何だか解るでしょうか?
 
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気が付いた方も居ると思いますが、コレはジェネレーターカバーから出る配線(三相交流)から出る三本のコードを取り出す場所につく専用のラバーシールです。ちなみに画像の中で上が純正、そして下が社外品(メーカー不明)。既にパンパンに膨らんで更に局部的に硬化さらに断裂しているのがわかります。当然こうなるとシールとして本来の機能は全く果せなくなり、元々空冷Zのアキレス腱とも言えるこの箇所からのオイル漏れが、それは許せないレベルにまで悪化するのは言うまでもありません。
 
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この角度から見てみると、上から見た表面積だけではなく、当然ですが厚さも何もかもが肥大化しているのがわかります。
 
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ここまで来ると、元が同じ(様な)で且つ同じ用途に造られたパーツだと言う事が想像出来なくなってきます。先日UPしたシリンダーのセンターOリングと同様に、ここも絶えずガソリン成分の混ざったオイルがまわり更にはステーターコイル三相交流から出る三本のコード取り出しながらオイルをシールするという過酷な任務に曝されている箇所でもあります。
 
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誤解の無き様補足すると、社外品の全てがこんな状態になる訳ではありません。社外品であっても純正と同レベル又はそれ以上という物も存在しています。簡単に交換出来る箇所ならまだ良いのですが。
 
しかし、どうしたらこんな風に変身してしまうのでしょうか?
 

全日本ROAD RACE 選手権

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一昨日の日曜日、モテギで行われた全日本ロードレースのお手伝いに行って参りました。
 
先日もご紹介した「タイガー宗和」の復帰を掛けたレースで、前回のオートポリスから今回はモテギにて第二戦目となりました。
 
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前日の走行で転倒したものの、急ピッチで修復を進め何とか本線に復帰。パーフェクトな修理とは言えませんが今回はこのまま戦う事に。
 
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骨折一歩手前の「胸鎖関節」に大きなダメージを受け、痛み止め更には局部麻酔を打って決勝に出場。
 
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    午前中の練習走行シーン。やはりマシンもライダーも本調子とは言えません。
 
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いよいよ決勝本番。PITから出走前です。マシンも体もそしてサポート体勢も決して万全とは言えないだけに、尚更ピリピリした緊張感がPIT全体に走ります。
 
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 長いブランクの後、決して万全とは言えないコンデョションで決勝レースに向います。
 
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スタート前のグリッドにて。岩城さん、IKURAさん、市原君も応援に駆けつけてくれました。
 
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    井筒選手も応援に駆けつけてくれました。元カワサキワークスライダー同士!
 
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結果を先に言えば、三周目Fタイヤにトラブルが出て止む無くリタイヤとなってしまいましたが・・・が!
 
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前日の転倒もあり23番手からのスタートとなりましたが、Fタイヤトラブルが発生しPITインとなるまで・・・
 
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なんと実質二周プラスで11番手まで順位を上げてきました。現役若手にも全く引けをとらないアグレッシブな走り!正にタイガー復活か!と思わせた追い上げだけにリタイヤは残念な結果でした。
 
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  次回は6月後半、、仙台の菅生にて戦います!是非応援を宜しくお願いします。
 

IAF IKURA`S AMERICAN FESTIVAL

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2014年6月1日 IKURAさんの主催する IAFアメリカンフェスティバル(富士スピードウェイ)に参加致します。
 
コース内でのZパレードやドラッグレース、マッスルカーレース、更にコンサート等楽しい催しが盛りだくさんです。ご興味のある方は是非覗いてみてください!
 
今回パムツーではありませんが下記時間帯で現地へ向かいますのでひと時でも御一緒出来るようであれば下記時間帯で現地まで御一緒しましょう! 
 
◆タイムスケジュール
 
東名高速 港北SA AM7:00~7:30集合 AM7:30出発
 
東名高速 海老名SA AM8:00到着予定 AM8:30出発
 
足柄SAをAM9:15出発~富士スピードウェイへ
 
御一緒させていただく方の中でIAF入場チケットのご用意が無い方は前売り券がございますのでPamsスタッフまでお声かけください。
 
 ※注 アメリカンフェスティバルにご入場の際は入場チケットが有料にて必要となります。
※ファクトリーでの作業がお受け出来ませんが作業のご相談や部品の販売は通常通り営業していますのでご迷惑をおかけ致しますが宜しくお願い致します。

1100 R

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今ひとつ本調子ではないと言うことで、セッティングを主体とする煮詰めなおしでPITインした1100Rです。キレイにしかもオリジナルの匂いを上手く生かしたカスタムですね。
 
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パワー自体は出ている感じなのですが、下から中間までに酷い谷が発生し、ロールオンで回しても明らかにそこで息をついてしまう様な加速です。しかしA/F自体はそれほど大きく外れているわけでもなく、疑うべき箇所がここで更に増えてきます。
 
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CR35φが装着されています。33φまでのSボディと比較すると、若干セッティングにコツがあると思いますが、この排気量なら十分に活かせる口径でもあります。
 
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カバー類も本来のブラックではなく、若干ブラックメッキにミラー処理が施された様な特殊ペイントです。オーナーさんの拘りですね。こうやって見ても、やはりCR35φは33までのSボディと比べゴツいですね。
 
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                  外装ペイントも全てスペシャル!
 
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 キッチリとセッティングを出し、今現在御不満なポイントも全て潰してからお渡しします。

2015年に向けて

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このZ1を製作してから早いもので丸4年が過ぎました。この逆さ付けバックステップも、勝手にBPKなんて呼ばせてもらってますが、元々は当時このオーナーさんが切った貼ったの末に作ったオリジナルからアイデアを貰った物。言い方変えれば立派なパクりだったりします(笑)。ただし、一つだけ言い訳をさせてもらうのなら発案者のオーナーご自身から了解と製品に対してのお墨付きを頂いている事でしょうか。
 
コンパクトに更にコンパクトにバイクと一体になって乗れる様に・・・様々な実用的且つその乗り方に必然だったYBハンドルとオリジナルのバックステップ。ストリートで安全に速く乗る為の絶妙なバランスがここで完成します。
 
さてそんな51号ですが、これを製作した2010年の時点でも、当時と全く同じ物ではただのリバイバル、今を取りいれた進化を加えて・・・そんなオーナーの想いを詰め込んで完成しています。
 
「過去を否定せず、しかし縛られることなく」・・・敢えてSTDボトムケース(内部はスペシャル)を始め、各部に施されたカスタムの中にも、当時を彷彿させるポイントが散りばめられています。
 
そして今日は更なる進化の為の打ち合わせで御来店。2015年に向けて新たなアイデアをたくさん持ち込んでくれました。期待にお応え出来る様に気合入れていきます。
 
 
 

throttles

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時折御質問頂く「FIプロジェクト」、進行が遅いのは毎度の事ですが、そこは「慎重」なんだと受け取って頂けると幸いです(笑)。
 
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詳細はまだお披露目できないのですが、遅いながら計画がポシャる事なく進行しています。やるからには「おっ~!」っと驚いて頂ける様な物に・・・これなら使いたい!と思って頂ける物に。きっと・・・いや、たぶん・・・そうなるであろうと言う願いを込めて。
 
 

アメリカンフェスティバル♪

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イクラさん主催のアメフェスに向かっています。天気も最高♪お時間のある方は是非遊びに行ってみてください!

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3次元マップ

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これはASウオタニフルパワーキットverPAMSにインストールされているマップの一部です。
マニュアルに記載されている以下の二次元マップは、スロットル開度100%の状態のものです。
開度センサーを使わない場合は自動的に全領域でこのマップによる点火時期が使われます。
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さて、当然のことながら年代的にZ系には純正でセンサーによる補正は行われてはおりませんが、実はウオタニのユニットにはスロットル開度センサーを使う事を考えた3次元点火マップがインストールされており、上の2次元マップの0番カーブに開度パラメーターを加えて3次元化すると下の図面の様になります。
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このマップにおいて表示されている通り、アクセル開度17%~60%弱迄の間が全般的に点火時期を進角させているのが見てとれます。
 
想像してみてください、同じ回転数でもアクセル開度がわりと少なめでエンジンが運転できていると言う事は、さほどの負荷はかかってはいないという事です。
エンジンに入る混合気量そのものも多くはありませんから点火時期を進める事になります。
逆に開度が60パーセントを超えるという事は、加速状態もしくはライダーがもっと出力を欲していると言う状態という事になります。
この場合は大量の混合気が圧縮状態にあります為に燃え易くもなりますので、ノッキングの起きない程度までの進角度まで遅らせる事になります。
 
又、開度0%の際にも全開時と同じ程度まで遅らせてあるのはアイドリング時のみでなく、走行中にアクセルを閉じた際に回転をスムーズに落とす為です。
 
さて、スロットル開度センサーを使った場合、開度の少ない低負荷領域では上述の通り点火時期を進めていますので、特にストリート仕様で中低速を薄めに振った車両をぐずらせずに走らせる事が出来、そこで大きくアクセルを開けて加速負荷状態にしたとしても点火時期を遅らせる事でノッキングもさせずに加速する事が可能となります。
 

脱下準備

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一台のZをレストアするのに車体の分解から始まり、洗浄や検証、部品の手配など下準備がほとんどの時間を占めますが、そんな下準備時期をもうすぐ抜けだしそれぞれのパートでの組み付け作業の段階に入ってきている製作中のMKII。
 
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分解洗浄、検証後、純正新品ベアリングへ総交換し、クランクケースへセットされるのを待つトランスミッション。
 
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焼付塗装の終えたクランクケース。エッジ処理や面だし等組立準備に入ります。
 
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硬質クロームにてリクロームしたインナーチューブでリビルトを施したFフォーク車体立ち上げを待ちます。
まだ出来同とはいきませんが、形が見えてきてしまいました。
 
完成が楽しみです。

カーボンコアプラグコードについて

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プラグコード(イグニッションワイヤーとも言いますが)の芯線部分ですが、現入手可能なものは大別すると昔から存在する銅線タイプものと、極細のワイヤーがコアにスパイラル状に巻き付けてコーティングしてあるカーボンコアの2種類に分かれます。
特にカーボンコアのものはコードそのものから発生するノイズが少ない為、それらを嫌うオーディオを含む電装の複雑な4輪では結構昔から主流になっています。
 
さて当社でも使用率の高いSP2イグニッションコイルですが、低抵抗かつ高エネルギーを発生する事の出来る信頼性の高いものです。
 
ただ、このコイルにカーボンコアコードを使用する際には、特に確実に装着する必要があります。
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SP2コイルにコードを取りつけする際ですが、カーボンコア芯線と内部のターミナル部分との接触が甘かったりすると、エネルギーが強烈な分その微小な隙間で空間放電が発生します。
 
どういう事かと言えば、イグニッションプラグ先端での放電現象が、挿し込みしているプラグコードの先端で起きるわけです。
 
さて、高電圧の空間放電が行われると、その部分は焼けて損耗していきます。イグニッションプラグの先端が摩耗して丸くなるのは放電部分がイオン化してしまうからですが、カーボンコアコードの髪の毛の様に細いスパイラル線に空間放電が起こった場合は実際みるみるうちに無くなってしまいます。
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結果この様に完全に芯線は無くなりました。
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他の部分もこの通り。
出っ張っている部分が僅かに焼け焦げながら残っているだけで、この状態では芯線はイグニッションコイルのターミナルとは既に接触はしておりません。
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それでも何とかスパークしていたのは、電圧が高い為に内部で放電伝達されていたからなのですが、その際にエネルギーは減衰しますから実際にプラグの方で行われれるスパークの方は不整脈の様に調子が悪かったです。
 
芯線が銅の場合はこの様な焼けや損耗は生じ難いので、当社のSP2プラグコードセットでは銅線タイプのコアのものを使用して、更に内部での接触不良の可能性を無くす為にファクトリーで端子を確実にカシメした状態でデリバリーしています。
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使用するには適当な長さに切ってイグニッションコイルに押込むだけです。
但し、銅線タイプの場合は耐久性のある分コード部分そのものに抵抗によるノイズ抑制効果が期待出来ませんから、プラグキャップもしくはイグニッションプラグのどちらかには必ず抵抗が必要です。
従ってセットのキャップは5kΩの抵抗入りです。
 

多分世界最強の白バイ

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Z系乗りの間で知られている白バイと言えば、最初のZ1を使ったZ1P。
そしてべースをMkⅡ系にしたZ1000PとJ系になってからの1982年から2005年迄の長くに渡って生産されたZ1000Pが有名です。
アメリカ映画やドラマで白バイが出ると殆どの場合がZ1000Pでした。
 
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このお巡りさんのでかさ・・・Z1000Pが400ccみたいに見える・・
 
ところで、2005年の生産終了をもって、新規採用車両がBMWに変更になってしまったのは結構知られている事です。
変更の理由は騒音や排ガスに対応出来なくなったというのがあるらしいのですが、まあ、21世紀になって100馬力前後のマシンでは、フリーウェイ中心のアメリカで今時の車やバイクを追いかけるにはあまりにもパワー不足ですのでやむを得ないでしょう。
1990年代時点ですら見た目普通のセダンのままでZ1000Pより加速でも圧倒的に勝る様な車はゴロゴロありましたので。
そうしてカワサキのポリスバイクは勇退したのです。
 
 
ところが最近のアメリカでのポリスバイクの一部は又カワサキに戻っているらしいです。
 
マシンは日本では1400GTRと呼ばれているあれです。
ベースエンジンにZZR1400用のそれを流用してシャフトドライブ化したハイスピードツアラーです。
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中低速向けにセッティングは手直しされているらしいのですが、160馬力で最大トルクが13.9kg/mもあるマシンです。
 
こんなのに追われたら高速道路であったとしても逃げられる気がしません。
何せこの1400GTR、パニアケース装備での最高速度が実測で280km/h以上。
200km/h以下であれば加速で勝れる市販車はバイクを含めてほぼ存在しないと豪語されています。
車両も大柄なだけに、数台つるんで走ってたら従来のポリスバイクにもましてさぞかし壮観な事でしょうね。
 
その道のプロが乗ると想像より遥かに機敏に走るようです。横から見るのはいいけど、こんな連中に後ろに廻られたら凄く嫌です。
 
ところで自分の高校時代の友人は、若い頃カリフォルニアのハイウェイで運転中に止まりなさいと指示してきた白バイに乗ったCHIPSのオフィサーがいて、聞こえないふりしてしばらく走ってたら、空に向かってピストルで威嚇射撃されたと言ってたのを思い出しました。
今でもそんな漫画みたいな警官いるのかな?

梅雨の足音

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         連日の暑さがウソの様に、今日は朝から雨模様の横浜。
 
雨の平日という事もあり、御来店くださるお客様も少ないこんな日は、何となく寂しくはあるものの、たまりに溜まった作業を進めるには最高な一日となります。
 
軽整備に重整備、パーツの企画や開発にデスクワーク、バイク屋の雨の日ならでは捗る仕事がたくさん(笑)。
 
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PAMSに似つかわしくないライムGが奥にある?とお気付きの方も居たと思います。下取りで入庫したNINJA900のA11、実質1オーナーの低走行、完全屋内保管の極上車です。大切にして頂ける方にお譲りしたいと思っている一台です。御興味のある方はメールでお願いします。ちなみに、Zにお乗りでNINJAもお持ちの方って多いですよね。
 
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こんな日は静かにBGMを流しながらエンジン仕事も進みます。
 
何だかバイク乗りには憂鬱な梅雨の足音が聞こえてきましたね。
 

レモンマン改め

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              今日も雨の横浜。昨日に引き続き静かに作業を進めていきます。
 
         画像はキャブレターセッティングでダイノ上に載っているのは750FX1です。
 
 
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        エンジンは腰下よりフルリビルト。スペックは完全にSTDにて組み上げました。
 
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ちなみにですが、通常(当時の)カタログデータ値と比較して後輪軸出力は車輌とその測定条件により異なるものの、おおよそ10~15%強は様々なロスで差し引かれるものとされます。
 
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今日は黄色い耳栓したレモンマンではない?とお気付きでしょうか。そしてヘッドフォン(耳栓ではない)に繋がる謎のコードと腰に付けられたコントローラーの様な物。一体なんだと思いますか?勿論ミュージックを聴きながら計測なんてしませんし(笑)。
 
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実は、エンジン内部の様々な音を聴き取る為の「電子聴診器」みたいな物なんです。この様に音を聴き取りたい辺りにクリップし、同時に最大で6箇所の音を聴き分ける事が可能。
 
ドライバーの柄に耳を当て内部の音を聴いた事もあるかと思いますが、それがボリュームの可変付きで更に比較にならない程クリアに聴こえます。正確に言うとその「聴き分け」が可能です。
 
異音発生源の特定等にも威力を発揮しますが、シャシダイ上でセッティングに入ると主に「ノック音」の発生ポイントを見つけやすくなります。シャーとかカチャカチャカチャとか様々な音の中に「チッチッともツッツッ・・・」とも言える様なノック音をいち早く見つけ、それがどのこでどんな風に発生するのか、点火タイミングとの兼ね合いはどうなのか?等ですね。
 
STDではそれ程神経質になる必要もありませんが、ハイコンプ仕様のエンジン等では気をつけたいポイントです。
 
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レモンマン改め「スティールマン」です。御希望があれば、御自分で愛機の声をお聞かせしますのでお申し付けくださいね。普段は聞けない音が聴こえてきて、エンジンの中で起こっているドラマを少し感じ取れると思います。
 
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 勿論、元祖「レモンマン」も健在ですので、御希望がございましたらいつでも貸し出し可能です。あっ、でもレモンマンはただの耳栓ですので(笑)。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Z2

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昨今の人気によりなかなかお目にかかるのも珍しくなったオリジナル度の高いZ2。
 
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今回レストア作業で入庫したこの車両はしかもバージンエンジン!
 
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眠りから覚まさせてあげる計画スタートです!
 
 
 

1100Rのその後

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絶不調で入庫し100PSを大きく割り込むという、ちょっと申し訳なくてお伝え出来ない計測結果だった1100Rも、不調箇所を洗い出し本日再計測となりました。
 
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点火システムにやその他多くに問題点が発見され、出来る限りその洗い出しを行った後に、キャブレターセッティングを柱にベストを求めてシャシダイの上に。
 
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最終的に124PSを超えてきたのですが、上でどうしてもクラッチが滑ってしまいます。クラッチ系の調整を試みますが、やはり滑ります。ちなみにボアのみ若干上げられている様ですが、バルタイ&タペクリのチェック時にカムはノーマルと確認済み。とは言っても1100Rのノーマルカムは、下手な社外のカムよりも立派な作用角だったりします。
 
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                 クラッチ交換後に再びトライします。
 
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シャシダイ上だと、馬力&トルク等の計測だけではなく、様々なトラブルシュートが安全を確保した上で可能となります。
 
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      クラッチ交換後、「ゴックン」と行ける様、更に美味しく煮詰めてゆきます。
 
                         

J系マグネットローター

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マグネットローターを外すには通常はそこしか使わない専用工具が必要になるので、このあたりを自分で触るユーザーは少ないとは思うのですが、部品を手配する際の参考データとして公開しておきます。
 
左から初期のJ系(Z1000J、Z1000R、Z1100GP)
中央はZ1100RやGPZ1100のもの
右のは2002年以降のZ1000Pのもの
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初期のJ系のワンウェイクラッチは基本Mk2系と同じ。
Z1100R系のものは構造自体は変えずにマグネットローターとクラッチハウジングとの接触面を外周方向に大きく取って強度を上げようとした様に見えます。
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Z1000P最終型のものはワンウェイクラッチがカム式になって更にマウントベースが大型になりました。
カム式クラッチの形状の都合でマウントボルトは外周方向に移動したので、結果として締結剛性が上がっています。
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ちなみに困った事に、このマグネットローターとワンウェイクラッチの組み合わせには世代間の互換性が一切ありません。
 
又、スターターギアはカム式クラッチになった最終型のみが専用品で、カムの当たり部分が大きくなっています。
それ以前のものは共通。
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これはマグネットローターを表側から見た場合。
並び順は同じ。
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初期のものはマグネットが3分割。
1100R系あたりから6分割された様です。
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もしかするとこの時代でも3分割のものがあったかも知れませんが、1100R系は台数が少ないので確証はありません。
6分割になった理由についての考察は、以前に記事にしています。
又、1100R用はリベットの潰し部分が大きくなっています。 
 
次にZ1000Pとなりますが、実はこの写真の最後期型の前のものは、初期Z1000Jのものがこの1000P同様の6分割マグネットになったタイプのものでした。従って1000ccJ系のワンウェイクラッチは1100R系のものを使わずに2001年まで初期のものと同じになっています。
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この為もありますが、ワンウェイクラッチハウジングが欠品で入手出来ないのは1985年までのみ生産していたZ1100R、GPZ1100。
この為Z1100R系の場合、もしもワンウェイクラッチが使えなくなったらマグネットごと最終型に交換して容量の大きなカム式ワンウェイに変更するか、それとも初期マグネットの程度の良いものを探してきて入手可能な3ローラー式のワンウェイにするか。
初期用のワンウェイクラッチをZ1100R用に加工する事も技術的には不可能ではないのですが非常に固いので難易度が高く、コストに対してのメリットが今一薄くなります。
 
ところで、発電機としての相手側のステーターコイルですが全年式互換性がありますので、この部分については心配はありません。(最終型だけコードのオス端子が250型サイズというカプラー接続になっていますが、加工が必要と言う程の物ではないです。)

チューンの前に

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エンジンOH+チューンのご依頼で入庫したMKⅡですが、当初お問い合わせを頂いた時に想像(勝手な)した物とは幾分異なり、完全なフルノーマル車輌でした。お話しの方向性がかなりパワー志向だったものですから、ライトカスタム程度は施されている物かと思っていました。
 
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さて、PITに入ったMK2は大変オリジナル度の高いキレイな車輌でした。しかし、エンジンが温まると小さいながら異音が出る・・・というオーナーさんの申告通り、たぶんカムチェーンの軌道上にあるアイドラーやテンショナー、またはスライダー等に何か異常が出始めている様な音を確認。気にしなければ聞き逃してしまうレベルの物ではありますが、早めの処置で悪い事はありません。
 
OH+チューニングという前に、まずはこの異常個所を突き止めて正常な状態に戻す事をオススメ致しました。また、最近ではMK2に採用されているカムチェーンのオートテンショナーが悪さをして(経年劣化による)、何かのタイミングで戻ってはいけないテンショナーが動いてしまう事によるトラブルも増えている様です。
 
一生乗ります!宣言をされているオーナーさんがまずは安心して乗っていける様に、優先順位をしっかりと定め無駄の無いメニューを御提案させて頂こうと思います。
 
 

oil line

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先日分解を終えたZ2エンジン。
車体含め全体的にオリジナル度が高く、エンジンも過去にオーバーホール歴等が伺えないバージンエンジン。
 
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加工時に発生した物と思われるこの切削粉状の金属がオイルライン内に詰っていたわけですが、全くオイルの流れがふさがれる事はなくとも、かなりの妨げになっていたと思われます。
 
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最悪の場合は、オイル潤滑が不足したり、またこの金属粉が直接ベアリング内に侵入して悪さをしていた可能性もあるわけでです。
 
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今まで数え切れない空冷Zのエンジンを開けてきましたが、どうやってメーカーの検査を通り抜けたのか?と思われる様な状態の物も決してすくなくないのが本当の所です。これも時代だったのでしょうか?それともカワサキだから・・・の一言で許されてしまうのか?(笑)

北海道より

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北海道よりお便りをいただきました。
 
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鞍シートのオーダー有り難う御座いました。
遠方だとなかなか装着姿が見れないので、こうして写真を送って頂くと
嬉しいです!
 
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支笏湖がとても綺麗です!
 
お写真有り難う御座いました。
 
ここ横浜は、連日の雨。
早く梅雨あけないかな。。。
 

Z1100Rクラッチ整備

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整備預かり中のチューンドZ1100R。
仕上げにダイナモで測定してみたら、増大した最高出力手前でクラッチがずるずると滑り出してしまう事が判明。
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幸いにしてレブリミッターが装備されていますのでオーバーレブは防止できるものの、これでは全開域でのセッティング確認が出来ません。
 
オーバーホールを兼ねたチューニングを行った際にフリクションプレートは純正のまま新品になっているという事でしたので、とりあえずクラッチスプリングにシムスペーサーを圧着力を上げてみるものの、プリロードを2mm増やしても変わらず滑り出してしまいます。
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これはやはりフリクションプレートそのものに手を入れるしか無いという事に。
ちなみにPAMS-FCCクラッチキットの商品ラインナップを見ていただくとわかるのですが、Z1000J,Z1000R,Z1100GP用は設定されているもののZ1100R,GPZ1100用はありません。
 
理由はこのハブの違い。
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一見バックトルクリミッターに見間違えそうなデザインですが、実際には加速にも減速方向にも内蔵する多数のスプリングが作用するショックダンパー構造になっています。
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この構造でセット長が変わる上、スプリングが6本にもなっている為にレートが合うものが準備出来ていない為にセットとしての設定をしていませんでした。
 
但し、フリクションプレートやクラッチプレート(メタル)の規格はJ系と同じですからこれらはもちろん使用可能です。
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フリクションプレート9枚をこのPAMS-FCC製のものに交換し、クラッチスプリングはZ1100R用の純正のまま、先ほど入れたシムは外してしまいます。
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ハブを点検の為に取り外したので、消耗品のハブナットは新品に。
新品のナットは実は製法が変わっており、座面はより接触面積が大きくなる形状に変更されていました。
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仕切り直して再測定。
セッティングの為にダイナモ側のリターダーを起動して負荷をかけながらしつこいくらい廻しても今度は全く滑りません。
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新車当時採用されていたコルクフリクションプレートだと、スプリングプリロードを上げても滑ってしまったものを、摩擦容量に廻る最近のペーパータイプフリクションプレートに変更する事でプリロードを下げても滑らなくなったわけです。
クラッチなんて操作が軽いに越した事はありませんし、思い切って交換して良かったです。
 
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