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テンショナーストローク

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カムチェーンテンショナーのストローク比較

左からZ1のセミオート,Mk2系フルオート,当社で試作テスト中のフルオート
組み付け前の、ロッドを最も縮めた状態です。
イメージ 1

Z1が他の2つに対して最も縮められていますが、エンジン組み込み時にはMK2純正の15mm程度迄出ていてももちろん問題はありません。
そこで当社製のものはMK2系のものに初期長を合わせています。


ロッド固定ボルトを解放して、最大迄ストロークさせたところ。
イメージ 2
純正では構造の簡素なセミオートのZ1系の方がMk2系よりロングストロークです。
この為、カムチェーンが伸びたり、ヘッドやブロックの面研によってカムチェーンを張るのにより大きくストロークせねばならない場合、Mk2系オートテンショナーでは張り切れないエンジンにでも使用する事が出来ます。

又、Mk2系はその構造上あまりハイレートのスプリングが使用出来ず、その為に伸び切り付近ではテンションが低下して、完全に張り切れない場合があったりもします。

当社でZ用フルオートテンショナーを試作する際に条件にしたのが、Z1系のそれを上回るストロークを確保する事と、ロッドテンションを適正化して大きく縮んだ状態からフルストローク迄、カムチェーンには必要以上に大きなテンションをかけない程度に最後まで適正に張り続ける事が出来る事です。

この相反する条件は、MK2系の純正のものと全く構造と同じにすると同じサイズでの実現は無理なのですが、そこはそれ、見た目は昔のタイプにしながら中身は高年式車の構造を参考にする事で、純正のMk2のセミオートタイプより短いボディで実現出来そうです。

Z1系のものと試作品の長さ比較
更に数mm長くストローク出来ているのがわかりますでしょうか?
イメージ 3

伸び切り付近でも適正なテンションを保てていますが、かといって張り始めではMK2純正よりチェーンやアイドラー、ローラー等に負担が少なくなる様な内部設計を施しています。

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