フュエルコックを取り付けする場合の注意について。
以前にもタンクキャップを取り付けする場合に、同様の記事を書いています。
生産されてより数十年が経過しているZ系ですので、ごく一部のフルオリジナル車両を除いてはフュエルタンクはりペイントされているのが普通です。
但し、その際には仕上がりを重視だと思うのですが、ペインターさんも気を使ってタンクキャップやフュエルコックの取り付け部も綺麗に塗られている場合が多いです。
ただ、通常は耐久性に優れるウレタンペイントでも、ガソリンに長期浸かるとふやけたり剥離してしまいますので、やはりその部分は予めガソリンが当たらない様にするのが得策でしょう。
このタンクも綺麗にコックのマウントホール周囲迄塗られていますが、シールパッキンの内側、ガソリンに漬かっている部分は塗装が軟化して浮き初めています。
これをそのままにしておくと、タンクの鉄板と塗装膜の間からガソリンが侵入してコック周囲迄浸み出してやはり外周の塗装を浮かせてしまいますので、シールを直接鉄板に当てる様にその部分の塗装を除去してしまうのがベターでしょう。
綺麗に塗装されているタンクのこの部分に作業するのは結構気を使うのですが。
除去後は耐ガス性のグリスもしくは接着剤を薄く塗布してからコック取り付けすると更に周囲の塗装の保護や錆止め効果もあります。