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折れたついでの・・・

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キレイなZ1ですが、ワンピースタイプのショートマフラー使用時に起こりがちなEXスタッドボルトの折れ込み修理で入庫。エンジンマウントが完全リジッド、更にワンピースで一度固定されるとどこにも逃げが無い構造のマフラーが主な原因ですが、ペチペチと排気漏れによってそれに気付かされたりします。
 
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折れ込んだスタッドボルトが完全に埋まった位置にある事、3番シリンダーで作業性の悪い事、更にドリル歯が立ちにくいステンレス製のスタッドに変更されているという悪条件が重なります。例外を除き一般的にステンレスは、この様な使途の場合錆びないという以外にメリットはあまりなく、逆にその特性ゆえ熱が逃げにくく立てる刃物があっと言う間に使い物にならなくなったりします。
 
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結局、ヘッドを降ろしての修理となったのは、これを機に二度と折れないで欲しいと、6mmから8mmへEXスタッドを全箇所打ち直しを行いたいというリクエストもあったからです。一箇所だけなら、どうにか車載状態で・・・とも思うのですが、全箇所更に8mmへとなるとヘッドを降ろすしかありません。Z系も後期になると8mmスタッドが標準となるのですが、想うに当時主な輸出先のアメリカにおいて、様々な集合マフラーを装着されスタッド折れが多発したせいなのではないか?と考えています。
 
実際、ノーマルの4本マフラーの場合、適正な扱いをしていれば、まずスタッドが勝手に折れると言うトラブルには遭遇しないものです。
 
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ただ6mmスタッド仕様の場合、スタッド周囲の肉が薄く、そのまま内径を拡大して8mmにすると、場合によってはそこからクラックが発生する事があります。その為、8mm仕様へとする場合、周囲にアルミを溶接にて盛り、十分な強度を保ち、整形した後に8mmへと変更する様にしています。
 
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ヘッドを降ろしているのですから、同時にチェック出来る箇所は全てみておきます。ご購入時にOHを施してあるとの事でしたが、TOPアイドラーギアのベアリング部分が破損しガタガタになっていました。割とこの位置にあるアイドラーは傷みにくいのですが、OH時にキャリーオーバーとなった可能性もあります。ここは潔く純正新品に交換。
 
また、この様なトラブルから開放されるべく、毎度の事で御案内が何時になるやら約束の出来ないオリジナルパーツに「EXスタッドボルト」があります。これは折れない!とは言えませんが「折れにくい」又は「折れても抜きやすい」という物を目指して既に試作段階です。御期待下さい!・・・と言いたい所なんですが、今年のリリースは難しそう。。。
 
 
 
 

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