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車検対策?

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お預かりして引き続き点検をしていたZ750GPです。
 
試乗もと言う事でしたので、軽くそこらを廻って見たのですが、明らかに吹け上がり方がおかしい。
 
以前お預かりした際にセッティングしたCRキャブですが、季節の変化やエンジンの消耗で生じる様なレベルの変化で濃くなったというのとも違います。 
濃いのであれば意識的に先行して大きくアクセルを開けた際にはそれなりに吹けるはずなのが、かえってノッキングの様な症状が出て前に進まない。
 
そう言えばオーナーは多忙な仕事の為に近所のショップに車検を依頼して、その際に何かマフラーに加工して車検に通り易くしてもらったみたいな事言ってたのを思い出して、サイレンサーを取り外してみました。
 
・・・・・・・・
触媒??
イメージ 1
 
次から次へ、出るわ出るわのスチールウール
イメージ 2
 
鉄の鍋やフライパンの焦げ付きを剥がすのに売っているアレです。
イメージ 3
 
何故か出てきた4束がそれぞれ粗さや素材が違います。
各周波数の音を満遍なく消せると考えたわけでもないでしょうが。
イメージ 4 
結局原因は車検対策に詰込み過ぎたスチールウールでした。
 
もちろん、同種のものをサイレンサーの消音ウールに使う場合もありますが、集合部の直後に大量に押込むのは明らかにやり過ぎ。
 
このZ750GPは80年代初期のバイクですし、明らかに反社会的な爆音を発している様な消音器不良な状態にでもしていなければ、このKERKERでも特に問題無くパス出来ます。
 
ただ、本来あるべきでは無いのですが、車検場や地方によって法に対する認識や解釈の基準に違いがある上、検査官の知識にも個人差が大きいです。
現実問題として結構不勉強なのがいます為、痛くもない腹探られて必要も無い時間を検査時にとられるのはかないませんから、絶対に文句の言われないレベルまで音量を下げちまおうと考える気持ちはわからんでもありません。
 
但し、この状態で走行するなんてとんでもない話です。
本来排気せねばならない燃焼ガスの出口を思いっきり潰しているのですからエンジンを壊す事にもなりかねません。
 
車検終了後には速やかに取り外さねばならなかったのを忘れたのかと思いきや、オーナーには引き渡し時にマフラー内部への詰め物で静かにした旨を伝えられたそうです。
酸素も少なくなっている筈の排気ガスで、ステンレスウールが青焼けしている位ですから相当な高温になったと想像出来ます。 
オーナーは堅い仕事の人で公道では普段大人しめに走る方なのが幸いしましたが、危ないところでした。
 

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