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セルモーター固定ボルト

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整備中車両のセルモーターを交換しようとしたら、固定するボルトがステンレスに変えられていた・・・
 
イメージ 1
 
実は結構緊張する瞬間です。
 
ただでさえ長めの6mmボルトは固着したりすると折れ易く、特にここの部分のボルトが途中で折れた日にはセルモーターが外せなくなります。
ちなみにクランクケースを分解するにはセルモーター下に位置するボルトを緩めねば不可能ですから、エンジンオーバーホールを行うにも大変な障害になってしまいます。
 
何度かこのブログでも書いていますが、一般的に市販されているステンレスボル
ト(SUS304)は表面見た目が露骨に腐食しないだけで、強度そのものは鉄製のキャップボルトにも遠く及ばないばかりか、ネジ山部分に齧り止めを塗布する等の対策を施さねば電食で張り付きを起こし易かったりしますので、正直なところセルモーターの固定ボルトには全く向いていません。
 
6mmのものならエンジンカバー類等の機械的負荷のかからない場所に上記の齧り止め対策をした上で、10mm以上あればそれなりの強度はありますからその他の部分に使えないでもないのですが、セルモーターの固定ボルトやクランクケースの締結ボルトに関しては素直にスチール製で適切に強度のあるボルトの使用を強く推奨します。
 
今回は無事に抜けましたが、分解中にここが折れたりすると本当に脱力しますので。(汗)
 
又、上の写真では市販のアーシング用のコードがマウントボルト右側の座面に共絞めされています。
無駄に太いコードで車体のあちこちへのアーシングはデコレーション意外の意味は殆どありませんが、唯一セルモーターにはオートバイで最も大電流が流れますので、このボディに直接アーシングする事は全くの無駄ではありません。
(と言うより、セルモーターに直接太いコードでアースを取るならバッテリー-コードの太い部分は不要になります。)
だだ、電気用の端子はワッシャーに比べると柔らかい為、応力のかかるボルトの座面にこれを入れると、潰れてトルク抜けを起こす可能性があります。
セルモーターにアーシングするなら、応力の少ない真ん中のカバー取り付けボルトに取り付けるのが無難です。

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