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3次元マップ

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これはASウオタニフルパワーキットverPAMSにインストールされているマップの一部です。
マニュアルに記載されている以下の二次元マップは、スロットル開度100%の状態のものです。
開度センサーを使わない場合は自動的に全領域でこのマップによる点火時期が使われます。
イメージ 2
さて、当然のことながら年代的にZ系には純正でセンサーによる補正は行われてはおりませんが、実はウオタニのユニットにはスロットル開度センサーを使う事を考えた3次元点火マップがインストールされており、上の2次元マップの0番カーブに開度パラメーターを加えて3次元化すると下の図面の様になります。
イメージ 1
このマップにおいて表示されている通り、アクセル開度17%~60%弱迄の間が全般的に点火時期を進角させているのが見てとれます。
 
想像してみてください、同じ回転数でもアクセル開度がわりと少なめでエンジンが運転できていると言う事は、さほどの負荷はかかってはいないという事です。
エンジンに入る混合気量そのものも多くはありませんから点火時期を進める事になります。
逆に開度が60パーセントを超えるという事は、加速状態もしくはライダーがもっと出力を欲していると言う状態という事になります。
この場合は大量の混合気が圧縮状態にあります為に燃え易くもなりますので、ノッキングの起きない程度までの進角度まで遅らせる事になります。
 
又、開度0%の際にも全開時と同じ程度まで遅らせてあるのはアイドリング時のみでなく、走行中にアクセルを閉じた際に回転をスムーズに落とす為です。
 
さて、スロットル開度センサーを使った場合、開度の少ない低負荷領域では上述の通り点火時期を進めていますので、特にストリート仕様で中低速を薄めに振った車両をぐずらせずに走らせる事が出来、そこで大きくアクセルを開けて加速負荷状態にしたとしても点火時期を遅らせる事でノッキングもさせずに加速する事が可能となります。
 

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