Z系乗りの間で知られている白バイと言えば、最初のZ1を使ったZ1P。
そしてべースをMkⅡ系にしたZ1000PとJ系になってからの1982年から2005年迄の長くに渡って生産されたZ1000Pが有名です。
アメリカ映画やドラマで白バイが出ると殆どの場合がZ1000Pでした。
このお巡りさんのでかさ・・・Z1000Pが400ccみたいに見える・・
ところで、2005年の生産終了をもって、新規採用車両がBMWに変更になってしまったのは結構知られている事です。
変更の理由は騒音や排ガスに対応出来なくなったというのがあるらしいのですが、まあ、21世紀になって100馬力前後のマシンでは、フリーウェイ中心のアメリカで今時の車やバイクを追いかけるにはあまりにもパワー不足ですのでやむを得ないでしょう。
1990年代時点ですら見た目普通のセダンのままでZ1000Pより加速でも圧倒的に勝る様な車はゴロゴロありましたので。
そうしてカワサキのポリスバイクは勇退したのです。
ところが最近のアメリカでのポリスバイクの一部は又カワサキに戻っているらしいです。
マシンは日本では1400GTRと呼ばれているあれです。
ベースエンジンにZZR1400用のそれを流用してシャフトドライブ化したハイスピードツアラーです。
中低速向けにセッティングは手直しされているらしいのですが、160馬力で最大トルクが13.9kg/mもあるマシンです。
こんなのに追われたら高速道路であったとしても逃げられる気がしません。
何せこの1400GTR、パニアケース装備での最高速度が実測で280km/h以上。
200km/h以下であれば加速で勝れる市販車はバイクを含めてほぼ存在しないと豪語されています。
車両も大柄なだけに、数台つるんで走ってたら従来のポリスバイクにもましてさぞかし壮観な事でしょうね。
その道のプロが乗ると想像より遥かに機敏に走るようです。横から見るのはいいけど、こんな連中に後ろに廻られたら凄く嫌です。
ところで自分の高校時代の友人は、若い頃カリフォルニアのハイウェイで運転中に止まりなさいと指示してきた白バイに乗ったCHIPSのオフィサーがいて、聞こえないふりしてしばらく走ってたら、空に向かってピストルで威嚇射撃されたと言ってたのを思い出しました。
今でもそんな漫画みたいな警官いるのかな?