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restored Z1

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まだ御購入後間もないと思われるZ1、キレイにレストレーションが施され、とても40年前のバイクには見えません。同時にCRキャブレターに換装された様ですが、今ひとつ安定しないアイドリング、ツキの悪さ、高回転での伸びが今ひとつ、と言った内容でリセッティングのご依頼を頂きました。
 
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コンプレッション、バルタイとタペットクリアランス、そしてカムチェーンテンションその他確認を済ませた後に、A/Fを中心とした燃調の状態確認。ちなみにこの状態での後輪出力は60.12 PS。リビルトされたエンジンにCR、決して抜けの悪くはないマフラーエンドを考慮すると、少々寂しい値です。ただ、実際に乗った印象よりは数値的に出ているという印象で、実際ピークよりもそこに到るまでの力感に乏しいといった感覚です。
 
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         必要に応じてニードルの変更、ジェットの変更を繰り返し、ベストを探ってゆきます。 
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結果、60.12 → 68.18 PS。出力で約8PSのUPを確認。トルクで5.9kg → 6.49kg へUP。点火システムにDYNA・Sを使用していますが、点火システムのバージョンアップで更に上を狙えそうです。たかが8 PS & 0.5 kg の向上と感じるかもしれませんが、数値以上の違いが乗り味へ如実に現れます。
 
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出力の計測結果です。何本か重なっていますが、青いラインがセッティング前です。踊らずに上昇線を描いていますが、セッティング後の比較でその差は一目瞭然です。
 
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しかし、実際にはピークパワーよりも全体に厚みを増したトルクと、どこから開けてもビッっと付いてくる様になったピックアップ性の向上で、安全に乗りやすく楽しい特性に仕上がった事の方がオーナーさんにとっては大きな変化になると思います。
 
キャブレター交換をしたのに、思い描いていた様にはならず、逆に乗りにくくなってしまったり、大幅に燃費が悪化したり、しかしレーシングキャブだからという理由で何となく腑に落ちないながらも、諦めてしまっているという例も少なくありません。
 
何をやっても・・・と迷路に嵌ってしまった時には相談してください。
 
CRキャブレターの扱いにくさ、例外を除き都市伝説と言い切って良いと考えています。
 
 
 

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