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ワンウェイクラッチマウントボルト

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Z系,J系のエンジン問わず、アイドリング中にジェネレーターやクランクの方からガタガタ音がした場合、まずはクランクシャフトやトランスミッションのみでなくマグネットローターにスターターワンウェイクラッチを固定している3本のボルトの点検をお薦めします。
 
ボルトが緩んだワンウェイクラッチは、この様にマグネットからガタついていますからジェネレーターカバーを外せばすぐに点検可能です。
本来マグネットに固定されているワンウェイクラッチが動いているのがわかりますでしょうか?
 
このボルトはノーマルエンジンでもたまに緩む事がありますが、特に圧縮比を上げた等のチューニングを施したエンジンの場合特に顕著です。
 
このボルトも純正当時のままの様ですが、その状態でボアアップされたらしくボルトが緩んで遂には1本折損していました。
イメージ 1
 
残った2本のボルトも緩んでしまった為、回転方向に叩かれたネジ山が潰れています。
イメージ 2
 
緩んだワンウェイクラッチとボルトがスターターギアの側面を叩き続けた痕跡が残っています。
イメージ 3
 
削れてしまったボルトの頭。この頭が完全に無くなると、ボルトは上のスタータギア穴に引っ掛かってロックします。
イメージ 4
 
今回はワンウェイクラッチが働かなくなってスターターが空転したのみで済みましたが、最悪上記の様にスターターギアがロックしてモーターを破損するのみならず、走行中に周囲を重大な破損を引き起こす原因にもなりかねません。点検の履歴が無い様であれば一度カバーを開けてみる事をお薦めします。
 
腰下まで分解してのチューニングであったとしてもこの部分はマグネットと一体で外せてしまうので、このエンジンの様に整備時にボルトの点検交換や増し締めが行われていないケースはかなり多いです。
 
ちなみに当社では、この部分のボルトは純正より1ランク上のボルトを使って規定上限のトルクで絞め、脱着の度にボルトは使い捨てにする様にしています。
 

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