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特注ツインプラグ用

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Z系J系のシリンダーヘッドをツインプラグ化する際には通常メインのBプラグホールに対してDプラグもしくはCプラグを立てる場合が多いです。
但し通常タイプのプラグキャップを使用すると、プラグ高の高いBプラグ用キャップに追加したプラグのキャップが干渉してしまいますので、細めの物を使用する必要があります。
(本物のカワサキレーサー、Z1000S(S1)のヘッドの場合、メインプラグもサブプラグも背の低いDプラグが使用されているので、こういった苦労は無いのですが。)
 
この為ツインプラグに使用するのが多いのはDYNAの細いキャップ付きコードか、写真の特注タイプに使用しているTAYLORのシリコンキャップです。
イメージ 1
 
このタイプのキャップは日本ではあまり流通していない為、Zのツインプラグに使用する為だけに輸入しています。
イメージ 2
 
8本組み1パッケージと言うあたり、元々バイク用ではなくアメリカンV8用という気がします。
 
さて、このプラグコードセットはSP2コイル用ですので、コイル側の挿入部分には既に圧入用端子をカシメしてあります。
ツインプラグの場合イグニッションコイルを後方に移設してある車両が多い為、1本当たりの長さは75cmとして製作しています。(更に延長オーダーも可能。)
イメージ 3
 
プラグコードの太さは8mmシリコンで、標準仕様の7mmより1サイズ太くしてあります。
イメージ 4
 
これはツインプラグの強力なスパークを効率良く伝達する為、と言うのは真っ赤なウソ。コード外径を太くしても性能がこれっぽちも上がるわけではありませんが、TAYLORのシリコンキャップ側の挿し込み口が8mm用になっているのでそれに合わせたものを使っているだけです。一応絶縁性能は上がるので全く無駄というわけではありませんが。
 
プラグコードは標準仕様同様にSP2コイルの強力なスパークにも焼損し難いカッパーコアタイプです。
又、TAYLORキャップには抵抗が入っていませんので、スパークノイズによるウオタニ等への影響対策として、抵抗入りスパークプラグの使用が前提となります。
 
話は変わりますが、カーボンコアコードを使用するとコード自体が持つ抵抗でノイズの対策になる利点があるのですが、メインコイルとサブコイルの位置関係でプラグコードの長さが極端に違ったりすると抵抗値のばらつきになってしまう為、ある程度以上の長さの場合、コード長はなるべく揃えるのが基本です。
カッパー(銅)コードの場合は抵抗値の差は無視出来る程度の差なので、コード長の差にはあまり気を使う必要はありません。上記の通りのノイズ対策は必要ですが。

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