車体に触れ作業を進めていると、ちょっとした事に「なるほどなぁ・・・」とか、または「これは考えたなぁ・・・」とか、以前そのバイクの作業を担当したであろう人たちに感心してしまう瞬間があります。
この加工もその一つ。御覧の様にヘッドカバーのカムチェーントンネルサイドに設けられたこの取り出し口とホース。
ブローバイの逃がしです(だと思います)。ツインプラグ化されているとプラグのレイアウトからこの状態では厳しくなりますが、シングルプラグならまったく問題ありません。車種にもよりますが、この部分はそれ程肉厚がなく、オイルリークを考えた上で取り出しを設けようとすると、ちょっと一手間必要です。
外からはあまり目立たない一工夫といった感じですが、以前この部分を仕上げた方の愛情を感じずにはいられません。
見た目にわかりやすい高額なハイパフォーマンスパーツよりも、この様な小さな工夫にニヤリとしてしまうのでした。