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壊れたアキレス腱

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車両はご購入間もないZ2ですが、アイドリング中突然バキッ!っという音とともに画像の様な状態に。
 
イメージ 1
 
ここは空冷Zのオイルリークでは割と代表的な、いわばアキレス腱の様な場所でもありますが、さすがに内部の回転取り出しギアが折れて、ヘッドを突き破るというトラブルは稀にみるケースなのですが、過去には数件同じ様なトラブルを見てまいりました。
 
パターンとしては大きく分けて二通り。ギアシャフトと取り出し本体が何らかの原因によりスタックし、ギア部分とシャフトに分かれ破断する場合。次は以前カムシャフトを組み込む際に、カム本体に刻まれたギア歯と取り出し側のギア歯がかみ合っていない状態のまま無理やりカムを締め付け、大きくギアシャフトが曲がったままドライブされ、耐え切れなくなって破断という場合です。
 
今回、取り出しは純正のままでしたし、シャフト自体が取り出し本体と抱き付いてしまった様な形跡も無いこと等から、後者の理由が疑われます。
 
イメージ 2
 
もう少し寄って見てみると解ります。この様にギアと一体のシャフト部分が破断し、サポートを失ったギア自体がこの部分で暴れ、ヘッドを内側から押し破ったというシナリオ。既に、クラック等と言うよりも、この周辺にポッカリと穴が開いてしまった状態で、溶接にて復元を試みるにも簡単ではなさそうです。しかし初期RSのヘッドだけに、何とかコレを直したいですね。
 
取り出し部分のシール交換等の際には、是非ギアに欠けやシャフトの曲がり等が発生していないかチェックをお願いします。
 
 
 

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