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ジェネレーターカバーのオイルリークについて。

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Z系のオーナーであればかなりの確率で経験があるだろうと思われる、ジェネレーターカバーのコード取り出し部分からのオイルリーク。
 
経年劣化や熱によって皮膜が痩せたコードやブッシュの収縮によって発生します。
例えばこのステーターコイルのコードは後期のタイプですが、初期のタイプではコードの耐熱性を確保するのにガラスチューブが外周に巻いている様なものをしようしていましたので、多少でもブッシュの穴が硬化して緩くなると当然の様に滲みだしてきます。
イメージ 1
 
もちろんここが裂けて駄々漏れになっているなら大問題ですが、停車した際に数滴跡が残る程度の漏れでオイルが無くなる様な事はありません。
ただ、決して気持ちの良いものでは無いので、何とか止めたいのかこの部分にシリコンをてんこ盛りにして押しこんである車両は結構見かけます。
 
ただ、シリコンガスケットと言うものは、あくまで面と面が貼り合わさっている際の微妙な隙間を埋めるものですから、そう言った使い方で完全にオイルリークが止まる事はまずありません。
 
旧車だからと変に納得せずに、一度取り外して半田や端子を使用して作り直せば普通に根治しますし、丁寧に作業してやれば相当な年数は漏れてきません。
 
作業する場合は適切な容量の導体を使い、コードとブッシングは完全に脱脂。
イメージ 2
 
コードの通る部分周辺にはシリコンではなく、2液型エポキシ接着剤でコーキングします。エポキシは燃焼室からの未燃焼ブローバイガスに混ざってケース内に落ちて来るガソリン成分にも強いです。
イメージ 3
 
 
ブッシュの周辺には最小限シールする為のシリコンを塗布して目止めしています。
大量にはみ出すほど使っても漏れ無くなるわけじゃありません。
接合面に適切に使うだけでいいのです。
 
コイルと作り直したコードが振動で動かない様に、ここもエポキシ接着材で軽く固定。
イメージ 5
 
外から見てもすっきりしています。イメージ 4
 
通常この作業は単発での作業は受け付けてはおりませんが、腰下まで分解してのd作業を行う場合には、ほぼ必ず施しています。
 
 

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