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オリジナルへの敬意

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オリジナルコンデョションを高次元で保ったキレイなZ1Aでしたが、かなり走行距離を延ばしていた物で、メカノイズの増加を始め少々お疲れ気味のエンジンという状態で入庫。これを機にエンジンOH+電送系統のリフレッシュという運びになりました。
 
イメージ 1
 
外装ペイント等も当時のままですが、とてもキレイです。オーナーさんもオリジナルにとてもリスペクトを払っていらっしゃる方で、その全体的なムードを壊さない様に。シルバーエンジン肌もそれなりのヤレ加減ですが、敢えて洗浄のみとしウェットブラスト等は施しません。また外部から見える個所へはSTDボルト等を使用します。
 
イメージ 2
 
画像上は分解時のものですが、スリーブも手で押して抜けてしまう程緩みが発生していました。アイドラーギア等も外周部分とダンパー・ベアリングがそれぞれ分離していた状態。
 
イメージ 3
 
大切にされてきていると解る車両と一目でわかる個体ですから、やはり走行距離を重ねた事、そして経年劣化等による傷みです。ピストンは純正STD。オイルリングは1ピースタイプ。ガスケット等の状態からも初めて開けられたエンジンだとわかります。
 
イメージ 4
 
いきなりですが、洗浄そして点検を終えたアッパーケースをSETしたところ。
 
イメージ 5
 
       若干修正を必要としたクランクでしたが程度は良好。
 
イメージ 6
状態の良かったトランスミッションは分解洗浄・点検。各部クリアランスの確認、ベアリング等の消耗部品を全て純正にて交換。クラッチハブは1000P用新品へとコンバート。
 
イメージ 7
ピストンリング合い口隙間の確認。必要に応じて調整。当たり前ですが広すぎると調整は不可です。笑
 
イメージ 8
 
ステムシール、バルブ、スプリング、シート、コッター、リテーナー、全て純正。
 
イメージ 9
 
       組みあがったシリンダーヘッド。最少値面研済み。
 
イメージ 10
 
          シリンダーブロックを落とし込みます。
 
イメージ 11
 
ピストンは純正0.5mmオーバーサイズです。シリンダースタッドボルトも純正新品です。
 
イメージ 12
 
           組みあがっていたヘッドを搭載。
 
イメージ 13
   ここでタイムUP。年末納車に向けて、あとひと踏ん張りで完成です。

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