シリンダーヘッドの面研修正後の仕上がり点検を行っています。
大き目の定盤の上にヘッドを置き、ヘッドカバーガスケット面(カムの中心点になります)とシリンダーヘッドのガスケット面の間の高さを、ノギスの装着された高さゲージで測定します。
特に面研した後は10か所程度測定して、その差が許容値にある事を確認します。
このヘッドの場合、表面の荒れを除去する為に15/100㎜のサーフェイス面研を行いました。当社でのデータによると面研無しのオリジナルシリンダーヘッド高さがほぼ105.0㎜となっていますので、100分台で測ってこの値であればほぼ計算通りです。
エンジンを組み立てる際には必ずこの高さを測定の上、既に面研が施されてあるヘッドの場合、オリジナルのヘッドに対してどれだけ薄くなっているかを計算の上、ヘッドガスケットの厚さを選定する必要があります。
又、履歴が知れないヘッドの場合でも、ヘッドの高さを測定する事で以前の面研幅がどれくらいであったかを知る事が出来ます。
ところでシリンダーヘッドの面研ですが、施工前にカムシャフトの載っている面の平行度の測定は必須です。
もしもヘッド単品のフリー状態でカムラインが真っ直ぐになっておらずにカムの廻りが悪いヘッドだと、組み付け時にはテンションがかかる事で何とか真っ直ぐになっていた可能性があります。
この状態のヘッドのガスケット面を面研してしまうと、組み付け時には今度はカムラインが反ったままになりますからカムシャフトが廻らなくなってしまいます。
よく勘違いされている場合が多いのですが、ヘッドガスケット面に歪みが出ているのを修正する為にヘッド面研を行うと言うのは、必ずしも正しく無い場合があります。
面研前に、カムの廻りを確認するのは必須である事を忘れないでください。