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素材不良?

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エンジンリビルトを終えて無事火入れとなったZ1ですが、エンジンが温まり始めると3・4番マフラーより徐々に白煙が増え始めました。火入れ初期には組みつけ時に使用したオイルが燃焼したり、本当に初期の馴染みが出る短い時間に限り、白煙が発生する事がありますが、その時間と白煙の量から明らかに異常があると判断。潔く火入れが済んだばかりのエンジンを再び開ける事にしました。

ヘッドを下すと3・4番シリンダーに明らかなオイル侵入の痕が確認できます。

ピストン・シリンダーとのクリアランスは組みつけ前に計測チェック済みですが、念のため再びチェック。そしてピストンリングの組み付け、状態のチェック。シリンダー内壁の状態チェック。しかしどこにも異常は見当たりません。

次にシリンダーヘッドを分解し、ステムシールのチェック。ここでも異常は見られません。そしてステムシールもスプリングシートも取り外し、しつこく脱脂の後にレッドチェックです。(浸透性の高い液をタペットホール側に注入しガイド・ヘッド間からのリークを確認します。)

イメージ 1

   結果、見事にポート側へとリークを確認。こちらは3番インテークです。

イメージ 2

そしてこちらが4番インテークポートです。常温でこれだけ明確にリークが確認できると、当然オイル下がりとしてここから燃焼室へとオイルは侵入し、マフラーから白煙となって現れます。しかし、なぜこれほど酷いリークが発生したのでしょうか?

過去の例からしても、締め代の問題やガイド穴に出来た縦傷程度でこれほど酷いリークは発生した記憶がありません。

イメージ 3

引き抜いたインテークガイドですが、御覧の様にCクリップの入る溝部分からパックリとガイドが割れてしまいました。そして実にもう一本(3番)のガイドも割れて分離はしていないものの、やはり同じ部分からクラックが入り、オイルの侵入を許していました。

イメージ 4

取り敢えず、オイル侵入の原因は突き止めましたが、過去にこの様なドラブルは経験した事がありません。素材不良でしょうか?(純正部品ベースです)

イメージ 5

  納車予定が伸びてしまい申し訳ございませんが、今しばらくお待ちください。

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