タペット調整時に発見された前後アイドラーギアの劣化。前側は完全にベアリング部分と本体が分離。
後ろ側もその一歩手前です。
車両はMKⅡですが、標準でフルオートテンショナーとなったMKⅡ(系エンジン)では、メンテフリーでカムチェーンのテンションが保たれるため、経験上アイドラーギアの極端な劣化は少ないと思っています。しかしこの車両に関して言うと、先日エンジンから異音がする為どうせならOHと同時に直したいとリクエストを頂いたのですが、まずはテンショナーの交換をお勧めさせて頂き、その結果気になる異音は消失し一件落着!と思った矢先、今回のタペット調整でアイドラー劣化が発覚というわけです。
MKⅡに採用されているフルオートテンショナーも構造が単純で悪くないのですが、やはり寄る年波には勝てずという感じで、消耗により時折あってはならないテンショナーロッドの「戻り」現象がちらほら見られる様になりました。この車両も例外ではなく、テンショナーの交換で気になる異音は消失したものの、既に時折テンションが抜け緩み遊んだチェーンに叩かれる様に少しずつアイドラーが傷んだと推察しています。
他にも気になる箇所があり、結局腰上のチェックの必要に応じてOHという流れに。
MKⅡ系エンジン(STDテンショナー)で気になる異音が時折聞こえてきたら、テンショナーにも疑いを掛けてみる事をオススメします。