カワサキより届きました。新品のCVKキャブレターアッセンブリ。
強制開閉キャブであるZ系の純正や、現代でも新品で購入出来るCR,FCR,TMRのダイレクトなフィーリングも捨て難いのですが、思考するキャブレターとも呼称される負圧式のキャブレターのストリート走行における優位な部分も否定は出来ません。
極低速での安定度、吸入空気に応じた燃料を供給する事でアクセルワークのスピードに関係なく常に適正な空燃比とし、扱い易さと省燃費を実現できる為、80年代から21世紀初頭迄20数年間、メーカーが販売する殆どの車両にはこのタイプのキャブレターが使用されていました。
さて、今回使用するのは34㎜。
Z系でも負圧キャブを使用していたZ1000J,R,Z1100RはBS34でしたので、それなりに適正な口径だと思います。
ちなみにCVKでも現行車がインジェクション化される以前の400㏄系に良く使われていた30㎜,~750㏄前後に使われていた32㎜のものはスモールボディ。
水冷900㏄以上に使われていた34㎜超のものはビッグボディとなります。
参考迄に、Ninja 系エンジン水冷のGPZ1100やZRX1100,1200は36㎜でした。
1000㏄超の角型Z系には特にこのサイズの方が似合いそうです。
せっかく新品を使用するので、TPS付きのものを選択して点火時期の進角制御を行います。
TPSを使って低中速域の低負荷領域の燃焼効率を向上させるというのは、エンジン負荷によって吸入空気の量を制御するタイプの負圧キャブに特に相性が良いので、期待出来ます。
てっとり早くそのままZに装着できればいいのですが、当然ながらZ用のインシュレーターではそのままでは付きませんし、第一キャブボディ間のピッチも異なりますので、これからそれらを加工します。
さりげなく、純正エアクリーナーボックスも使える様にしたいところです。