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譲れないところ。

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      腰下の閉まったZ2エンジンです。

イメージ 1

クランクケース上下を締結するボルト類。本当は純正品(フランジヘッド)が新品で全て揃えられると気持ちが良いのですが、残念ながら純正品では当時と同じ形状にはなりません。

イメージ 2

そこで、状態とオーナーの意向を踏まえた上でキャップボルト等に代替えされる事も多くあります。ただ、ノーマルムードをとにかく可能な限り崩さずという事になると、せめて目で見て分かる箇所にはノーマルを使用してあげたいのは組手の僕らも同じです。

ただ、40年前後が経過したそのケース締結ボルトは、やはりそれなりの劣化(疲労)も見られ事も多く悩ましいところです。

イメージ 3

このエンジンは、元々ボルトの程度が大変良く再利用を決定。やはりノーマルZ2となれば、やはりその辺りの空気管も大切にしたいところです。

ただ、クランクシャフトを抱え込む形で上下ケースを締結するメインベアリング部分のボルトだけは、流石に新品使用を前提とさせて頂いています。

実は、この部分に使用するボルトも全て純正(再利用)で!というオーナーからのリクエストに沿ってエンジンを組んでいた時の事です。丁度画像上の様に腰下が閉まり数十分・・・パーァン!と弾ける様な音がして、驚いて振り返りエンジンを見ると、なんとボルトが勝手に破断して真っ二つになっていたんです。長年の使用に耐え、疲労が蓄積していたのでしょうね。

以来、この部分だけは全て新品使用を前提としているんです。

さて、引き続き腰上組み上げます。

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