Quantcast
Channel: PAMS不定期Blog
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1219

フライホイールマグネットの極数

$
0
0
イメージ 1
Z系の発電に使われているマグネットローター(フライホイールとも言いますが)について。マグネットの数について質問されたので。

見た目ではZ1系に関してはインナーローターに鋳込まれているものが6つ。
Z1000Mk2やJ系の初期のものは3枚
J系後期のものは6枚です。

但し、磁石というものをS極N極の数で数えるのであれば実はZ系は年式問わず6極になっています。

Mk2とJ初期の磁性分布をマーキング。
見た目3枚ずつの磁石なので3極かと思えますが、実はこの通り。
イメージ 2

J系後期と初期。後期はマグネットが剥離対策か6枚に分割されましたが実は極数は変化なし。
イメージ 3

なので、初期型後期型とも出力される交流波形や周波数をオシロスコープで見ると変わりません。
ステーターコイルが同じなら発生電力に正直違いは無いです。


又、これはカワサキの別の車両ですが、見た目同じ4枚分割マグネットなのに、実際に磁性チェックしてみると4極のものや6極のものがあったりしますので実にややこしいです。見た目が4枚だから低電力型や高回転型だと一律に判断は出来なかったりします。
イメージ 4

エンジンのサイズや車両の性格による常用回転数や必要電力の違いでマグネットの極数やフライホイールの外径、発電コイルの巻き数も様々です。
最新型のインジェクション車に使われる様なものだと更に強力なマグネット極数が10を超えていたりして発生する電力が強力な上に出力波形も密となっていますが、これは電力の大小のみでなくセンサーやポンプの電源として整流後のより安定した直流を目的としたものでしょうか。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1219

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>