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Z1系ボルトオン アウターローター(フライホイール)

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Z1系のインナーローター方式の発電用マグネットをアウターローター方式に変更という記事は、興味を持った人が少なくありませんでした。

ただ、少なくとも現在入手可能なカワサキのオートバイ用のもので、無加工で装着出来てスターター迄従来のものがそのまま使用可能という都合の良いものはありません。
この場合、ローター側にZオリジナルのワンウェイクラッチをマウントする為の加工を施すか、高年式車両用のカム式ワンウェイクラッチを使用する為のパーツを製作してクラッチギアを含むパーツの総交換が必要です。
後者の場合はチューニングした車両等にはワンウェイクラッチの強化という性能的なメリットはありますが、どちらの方法でもコストはかかります。
 
但し、発電用の永久磁石を装備するフライホイールはカワサキのオートバイに限らず世界の数限りないエンジン用に様々な電装メーカーの手によって製作されているわけです。何とかならない事はありません。

 
ここで紹介するのは、Z1,Z2~KZ1000A1,A2,Z750D1やZ1-R(1型)用のクランクシャフトに無加工で装着、元々の純正スターティングクラッチシステムもそのまま使用出来、かつ新品で供給が可能なアウターローターです。
イメージ 1


全ての組み立てと加工は電装メーカー側で行われていますから取り付けは無加工です。
Mk2系の純正より強力なマグネットの極相数は6つで、Zの常用回転数に適合した発電が可能。
 
発電用のステーターコイルは、Z1000Mk2やFX1の純正品や当社で扱っているDENSO製が使えます。
コイルのマウントは、ジェネレーターカバーをMk2のものを用意すれば、完全にボルトオン。
ステーターを新品として、直流への変換効率に優れるMOSFET型レギュレーターを併用すれば、20世紀時代の設計のネイキッドバイクを完全に上回る信頼性と発電容量のZとなりますので、へッドランプを日中常時点灯させようが、冬場に各種の電熱装備を使おうがバッテリー上がりには全く懸念する必要が無くなります。
 
Z1系の場合、バンク時の路面へのヒット対策にジェネレーターカバーにある程度以上の逃げ加工を行うには、発電量が減少する事は承知の上で外周に位置するステーターのコイル数を減らす加工が必要になるのですが、インナーローター式の場合はステーター内側に位置する為にコイルはそのまま使用出来ますので、発電容量は変わりません。

 
又、Z1系に限らず、元々生産台数が少ない上にクランクシャフトの位相ずれが起き易く、現在では良品のクランクを探すことが非常に困難なMk2系やFX1をオーバーホールする際にこのローターを使用すれば、流通数が豊富で良品も比較的に探し易いZ1~Z1000A1,A2系のクランクシャフトが使えます。
この場合ローター以外の部品を用意する必要も無く、オリジナルの充電系はそのままですから外観が変わることもありません。
クランクが見付からず、エンジン修理が出来ないという事も無くなります。 

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