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手入れ

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PAMSにやってきて2年が経過したシャーシダイナモ君。

計測器としての構造は意外とシンプルな物なのですが、そうと言っても定期的メンテナンスが欠かせないのは言うまでもありません。

イメージ 1

これはリターダーと呼ばれる物で、ダイナモの要である重たいローラーに直結されています。通常ロールオンと言われる計測の場合、出番は計測終了後のブレーキとしてのみ使用されますが、本来は任意で負荷を掛けながら様々な走行状態を再現し計測する場合に使用されます。

点火セッティング等に用いる場合も多いのですが、例えば5000回転という決められた回転数に固定というコマンドを入れ、スロットルをどんなに開けても自動的にこのリターダーがブレーキを掛けて設定回転数以上に上がらない様にします。

この際、点火時期を進めたり遅らせたりしながら、実際に同じ回転数とスロットル開度でどの程度このリターダーがブレーキを掛けていたのか、すなわちリターダーの稼働率=吸収馬力と考える事が出来、そしてこの吸収馬力が大きくなるほど同じ条件下で最も効率の良い点火時期としてそれを探る事が可能となります。

そしてそのリターダーの稼働率を計測しているのがこのトルクセルという測定器です。さて今日はそんなトルクセルのメインテナンス、正確には校正作業のご紹介です。

イメージ 2

この様に見た目は大変シンプルな物でリターダーが負荷をかけ始めるとこのトルクセルが引っ張られ、その力を測定して吸収馬力に変換しているわけなんです。

イメージ 3

   高山が両手に持っているのは筋トレ用のバーベルウェイトではありません。

イメージ 4

この様に長いバーをリターダーに取り付け、実際にトルクセルに力を掛けてやり、それをPCに読み取らせ校正を掛け、測定値の正確さを維持するわけです。意外とアナログな校正でしょう?

勿論その気になればこの校正用のウェイト、筋トレ用にも使えます。笑

PS 各ダイナモメーカーによって計測方法や校正方法が異なる場合があります。



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