過剰なオイル消費にて入庫中の1100R、ヘッドを外してシリンダー&ピストンが顔を出した所です。
既にコスワース製鍛造ピストンによって75mmまでボアアウトされています。
EX側リセスにはオイルが溜まる程で、シリンダー壁には何らかの原因で掻き落とし切れなかったエンジンオイルがベッタリと付着しているのがわかります。多量のオイルが侵入した事により、横方向スキッシュバンドはオイルで洗い流されたかのごとくカーボン付着がありません。しかしそのお隣のピストンはほぼドライというバラ付があります。全体的に1・4番がウェットで2・3番がドライといった状況です。
元々、クリアランス設定がその膨張率の違いから他の鍛造ピストンより大きめのクリアランス設定を差し引いても、このオイル侵入は正常とは言えません。
さて、作業をさらに進め検証に入ります。