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ワンウェイクラッチ締め付け時の注意

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当社のGC(ジェネレーターコンバート)キットや、79年のMk2系以降のZ系に使われているアウターローター方式のマグネットローター(フライホイールとも呼ばれます)に、ワンウェイクラッチのハウジングを組み付ける際の注意点です。

特に現在入手が可能な新品のクラッチを組み付ける際には、ボルトの座面に専用のワッシャーを入れてから締めつける事。(ワッシャーは純正で品番設定されています)
イメージ 1

イメージ 2

これを忘れるとボルトが緩み易くなったり、ローター内側にボルト先端が飛び出し過ぎて、内側にあるステーターコイルを傷つけて充電不良の原因になったりします。
又、この部分はメーカーでも高強度のネジロック剤塗付が指定されていますので忘れない事。
イメージ 7


又、ワンウェイクラッチの固定ボルト3本は、8mm径のボルトにしては結構なトルクで締めつけする必要があります。
この際、ローターを固定する必要があるのですが、専用の固定工具かバンド式の廻り止め工具を使わない場合、バイス(万力)で固定する場合が結構多いと思います。

その際に絶対に締めつけてはいけない方向が、これ。
イメージ 3

ボルト3本が全て見えますし、咥え直しも必要なく一度に作業を終わらせれそうではありますが、絶対にこの状態でバイスに力を加えてはいけません。
ローター自体は鉄製ですが、こうやって力を加えると簡単に歪みます。
又、内面に接着してあったりカシメ固定してあるマグネットは、ローターの素材程柔軟性はありませんから、剥がれてしまったり割れたりしてトラブルの原因になります。
イメージ 4

Mk2やZ1000J系で、たまに内面のマグネットが剥がれたりしているものを見る事があるのですが、もしかすると過去にこの様な締め方でワンウェイクラッチの脱着を行われたのが原因だったりするかも知れません。

なので、バイスで挟んで固定する場合は、傷防止の当たり板を使って必ずこの様に行う事を推奨します。
イメージ 5

もちろん必要以上の力で締め付けるとやはりローターは破損しますが、外周方向より力を加えるよりは遥かに痛めません。
イメージ 6

3本のボルトは、予め均一にある程度のトルクで締めておいておいて、この方法で固定し、1本締める度にバイスを緩めて回転させて次の1本を締める様にします。
手間はかかりますが、マグネットを破損して充電不良を起こさない為にも必ず守る事をお勧めします。



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