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ヘッドカバーガスケットの加工

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普通に組んでやるだけで、ほぼ100パーセントオイルリークが回避できるとの事で、
一般ユーザー様はもちろんの事、各専門店でも高評価をいただき、まとめてのリピートオーダーをいただく事も多いCGヘッドカバーガスケットですが、基本設計はもちろんノーマルのヘッドカバーとヘッドに準じています。
イメージ 1
 
又、ガスケットの厚さですが、純正は約1.5mmあり、その厚さで柔軟性を持たせてシールさせようとしているのですが、それ自体がヘッドカバーの歪みを引き起こし易くなっている事を考え、当社製のものは1mmとしています。
 
もちろんノーマルのエンジンであれば、各年式の車両においてヘッドカバーが0.5mm薄い事に起因する干渉や問題が起きない事は確認済みです。
 
但し、純正リフト量を数mm単位で上回るカムシャフトを使用していて、ヘッドカバー内部を逃げ加工して組んである様なカスタマイズ車両の場合、ヘッドカバーが0.5mm下がる事を前提に組み付け前に仮組みしてクリアランスを確認の上、場合によっては逃げ加工の追加を施す必要があります。
 
更に、シリンダーヘッド内部のカム軌道部分も逃げ加工を行うレベルの場合、ガスケット内側をカットする場合があるのですが、写真の様にCGヘッドカバーガスケットは柔軟なグラファイト層の中にコア材として硬いファイバーが封入してある為、普通にカッターで引いて切ると表層のグラファイトが剥がれて断面も大きく荒れてしまいます。
イメージ 2
 
 
もちろん本来メーカー側より商品の改造を薦めるべきではないかも知れませんが、最悪失敗してもオイルが滲むだけですし、自己責任で作業を行っていただく事を前提に加工方法をお教えします。
 
切削加工を行う場合はこのタイプのアートナイフを使用します。
画材屋や最近ではamazonなんかの通販でも購入出来ます。
刃はこの様な曲線刃が使い易いです。
イメージ 3
 
通常のカッターの様に引いて切るのではなく、カッターマットの上で直下に向かって押し切る様にカットすると断面を荒らさずにカット出来ます。
イメージ 4
 
実際のガスケット製作時にも、プレスでカットしています。それに倣ってこの方法で行うと綺麗に切れます。
イメージ 5
 

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