6mmEXスタッドボルトから8mm仕様へと変更するヘッド。
単に8mm仕様にするとスタッド支持部分の肉が足りなくなって、状況によってはそこへクラック等の入るトラブルも見て参りました。ご覧のヘッドはアルミを肉盛りした上で整形そして8mm化した物です。
何でわざわざ8mmにするのかと言えば、当然それが折れてしまうリスクを嫌ってという事になるのですが、しかし折れないのであれば別に6mmで困る事もないえわけです。
Z1で6mmから始まったこのスタッドボルトも、KZ1000以降では8mm化とし強化されていますが、反面STDマフラーでこの6mmスタッドが折れたという例は少ないと思っています(人為的ミスを除く)。折れるのは大体と言って良い程集合マフラー、更に言うのならワンピースのショート管と言われる物。同じ集合マフラーでもエキマニ・集合部分・テールエンドと分割されている物では6mmのままでもそれほど頻繁にスタッド折れはしていないと思います。
それには、マフラー自体の精度も大事なんですが、構造上ワンピースでは振動や熱による微妙な各部寸法変化に対し、吸収できるキャパが極端に少なくスタッドボルトにストレスを与えてしまうのだと思います。
しかし、このスタッドボルト折れですが、その折れ方や場所によっては修復に偉く手間取る事も少なくありません。無理にハンドドリルで慣れない作業を試みると・・・更に傷を深くしてしまったり。経験された方ならお解かりだと思います。しかし8mm化するにあたっては上記の通りヘッド単体にて作業を行う必要があり、何かのついででもない限り、それだけの為にヘッドを降ろすのも面倒です。
そこで、6mmのままでも折れにくいスタッドボルト、更には万が一折れても摘出し易い様に、そんな願いを込めて対策部品を企画中です。が・・・凝った材質と専用削り製作となる為、一般的なスタッドボルトとしては思った以上にコスト高で、何とかもう少しリーズナブルに製作が出来ないかと苦闘中です。
これもPAMSお得意のお蔵入りパーツになりません様に・・・と願うなかりです(笑)。